今回は ↓ の企画に参加した近況ノートです~(*´▽`*)
https://kakuyomu.jp/works/16816452221290903720/episodes/16816700427793300354すみません、何が何やらわからない方はお許しください(*ノωノ)
【#疾走! 背脂パンダ】
パンダは走っていた。白と黒の毛並みが風に流れてゆく。
息が上がる。目の前がゆがむ。しかし止まれない。なぜなら背後から、ミニクラブマンが追ってきているからだ。
ハンドルを握っているのが誰なのかなんて、振り返らずともわかる。
きっと、何人もの女性を見惚れさせてきた眼鏡の下の美貌には優雅な笑みを浮かべ、形良い指先は女性の肌にふれるようにハンドルを握っていることだろう。
なぜ、追われているのか。
心当たりなら、ある。
だがそれよりも、追われたら逃げてしまうのが人の性ではなかろうか。
走り続けたせいで目の前がかすむ。
息も絶え絶えに角を曲がったパンダは、曲がった瞬間、しまったとほぞを噛んだ。
この道は広い。だが、今さら戻ることはできない。
と、背後のミニクラブマンが猛然とスピードを上げた。
ひかれる! と身を強張らせたパンダの横を通り過ぎ、華麗にターンして車が止まる。
ゆっくりと開けられたドアから降りてきたのは、美貌のホテルマン――清春だった。
「人の足で車から逃げられるはずがないでしょう。しかも、そんな着ぐるみを着たままで」
眼鏡の奥の瞳と声に呆れをにじませ、清春が告げる。
「でも、これだけは脱ぐわけにはいかないんだ……っ!」
決死の覚悟で告げた言葉は、しかし、ふ、と吐息で飛ばされた。
「乗ってください」
優雅な仕草で助手席のドアを上げた清春に、パンダは荒い息を吐いていた口をぽかんと大きく開ける。
「……なんで?」
「なんでも何も、あなたを送っていくんですよ」
「どこへだ!?」
もしやこのまま監禁されてしまうのでは……っ!?
そんな疑念が湧き上がり、パンダはじり、と後ずさる。
走り続けた足はもうがくがくだ。一度止まってしまった今、もう一度走れるとは思えない。今すぐ地面にへたりこみたい。
そんなパンダを冷ややかに見つめ、清春が美声を紡ぐ。
「コルヌイエにですよ」
「……へ?」
一瞬、コルヌイエホテルなら、缶詰めにされてもいいかな……。と揺れてしまった心をごまかすように、まなざしに力を込める。
「なんでコルヌイエに行かなきゃいけないんだよ!?」
「……察しが悪い人ですね」
警戒心をむき出しにするパンダに、清春は今度こそ呆れを露わに吐息した。
「アメリッシュ様に頼まれたんですよ。あなたの復帰祝いのパーティーをするから、本人を連れてきてほしいと。それなのに、顔を見るなり逃げ出して……。あんまり手間をかけさせるんじゃありませんよ」
「…………へ?」
今度こそ、思考が停止する。
理解が追いついていないパンダを助手席に押し込むと、清春はミニクラブマンを発進させた。
「主催はアメリッシュ様ですが、出席者の方々はすでに大勢いらっしゃいますよ」
前を向いたまま、清春が次々と出席者の名前を挙げる。
ひとりひとりの名前を聞くたび――じわじわと、胸に熱いものがこみあげる。
ぐすっと鼻をすすった顔を見られたくなくて、窓へ顔を向けた背に、清春の声が飛んでくる。
「本来なら、着ぐるみはドレスコードに反するんですが……。アメリッシュ様のたっての頼みですから、今回は目をつぶります。皆様、もうコルヌイエでお待ちですよ」
「ああ、それと」と何気なく清春が言を次ぐ。
「わたしからも言っておきます。――おかえりなさい」
(おわり)
ごめんなさい、水ぎわ様! 勝手に清春さんを出しちゃいました~!(*ノωノ)
こんなの清春さんじゃない! 清春さんはもっと格好いい! という苦情はどなたからでも受け付けます(><)
あと、アメ様、勝手にお名前を使ってしまってすみません~!(ぺこり)
思いついたのをいいことにあわてて書いたので……(><)
とりあえず、「おかえりなさいませ~」って「帰ってきてくださって嬉しいです」ってお伝えしたかったんです~!(≧▽≦)
私、明日は5時起きで14時間勤務してくるので、本日はもう寝ます~(;´∀`)
なので、返信などは明日の夜以降か明後日になります、すみません。
ではでは、おやすみなさいませ~(*´▽`*)