蒼空と沙羅──このふたりの強い絆には、少年少女時代の“原点”が存在します。
蒼空、7歳。
母のために庭の花に水やりをしていた彼は、自動水やり装置を廃材で作ろうとしていた。
けれど上手くいかず、孤独な作業を続ける日々。
そんな彼に、声をかけたのが少女・沙羅。
「何してるの?」
「……君には理解できない」
「見せて」
そして、沙羅は蒼空の頭の中の装置を、完璧に完成させてしまう。
完成した装置を見つめながら──
「私、沙羅。あなたは?」
「……蒼空」
この一言から、ふたりの未来が始まりました。
蒼空の原動力は「知りたい」こと。
沙羅の願いは「彼とともに、それを見たい」こと。
ふたりは観測の旅のはじまりから、ずっと並んで立っていたのです。
👁🗨次回は、観測が“終端”に到達したとき、何が起こるのか?
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