こんばんは、中樫です。朝の冷え込みに、布団から出るのが寂しくなる季節がやって来ました。
そういう時でも小説書けるのはいいですね。運動しなくなるのが欠点でした。
ちょっと機神と戦ったり、妖精の国へ行ったりしていて時間がかかってました。まだ妖精の国にいます。進行度の数が多いですわ。『ネイビー・ラグーン』の序章も書いてたし。もう大学行くより書いてる時間の方が長いんじゃないかと思う今日この頃です。実習あるのに大丈夫なのか……。
さて、今更解説ですが、今回は長いです。お覚悟を。
まずは全国大会の終わりです。観るだけでした。しかも、優勝校の立役者、孔井明奈と出会います。扇を持っていて、車椅子の女の子。名前からして元ネタが分かりそうな彼女ですが、その元ネタとは乖離するように書きました。
なんと言うか、actは全体的に男が目立ってます。そういうつもりで書いていたのもありますし、動かしやすいのも理由でしたが、今回から女の子にもスポットを当てて書いていこうという理由です。カードゲームから引き続いて小杉と、ずっと地味だった一条光が、三十分劇のメインキャラになります。後は如月センパイとか。もう一人出します。……変態を。
なんなら孔井明奈も当初は男で、名前も孔井明久でした。性格も知力100軍師みたいな奴でした。向井と名前被るよなーと思って変え始めたらそれがどうしてこうなったのか。暴走してる気がします。
次に、台本です。『ライター』の台本については昔から案があったものを、actに合わせて書き直しました。詳しく言うとネタバレになってしまうので、先に『命取の海』について解説しておきます。
原作は井原西鶴の『命取らるる人魚の海』です。敵討ちを通して、武士のあり方を描いている内容です。有名なのは、それを元に太宰治が書いた、『新釈諸国噺』に収録されている『人魚の海』の方だと思います。これは、井原版をかなり劇画っぽくしてます。各々のキャラクター付けがより明確になってたり、描写が濃くなっていたりと読み応えがあります。
ただ、大事なのは『人魚の海』がいつ発表されたかという事になるんですが、昭和十九年に雑誌『新潮』に掲載されました。一九四四年ですね。その頃の出版状況と言うか、政府の方針とかを合わせて読んでいくと、また違った感想が見えてきます。せっかくなら大学で学んだことも使って行こうと思って採用しました。五人の部長の演出の違いを見せるのにも便利です。
先の展開についてヒントを挙げるなら、名前が『命取の海』になったのはなぜか? という事です。しっかり意味があるので。そういった意味を考えながら読むと面白いと思います。
さて、最後ですが、今回はめちゃくちゃ解説になってしまいました。望んだ形ですが、本当に誇張なしの長文なので少しビビってます。ここからようやく演劇やりまくるターンです! お待たせしました! 演出の違いとか、緑葉との変化とか、『ライター』というデカい壁とか、盛りだくさんなのでお楽しみを!