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無限来夢の扉

それは、言葉を数えていた日のことだった。
 
 ――「『ん』で終わる言葉はいくつあるのだろうか?」

 あん、いん、うん、えん、おん……。
 紙に一つひとつ書き連ねるうち、言葉が増えていく感覚があった。無限に続く組み合わせ。
 この世界は、もしかしたら「言葉」でできているのではないか。そんな奇妙な直感が、僕の頭を貫いた。

 その夜、僕は眠りについた。
 
 目を開けると、そこは見慣れない空間だった。空も地面もない。ただ、浮かんでいる感覚だけがある。時間の流れすら曖昧だった。

 ――「ここは、どこだ……?」

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