新しい小説、始めました。
今度のはドロドロした現代ドラマです。
これは、以前から自分が描きたかったもので、
舞台となる落羽松のある公園は、大阪府豊中市、服部緑地植物園です。
今まではやはり、人気のある作品を出したいし、注目されたいしっていう気持ちで、万人受けすると考えたものを意識して創作していたのですが、
Twitterである作家さんが「誰かひとりの心につきさされば、それだけでも十分なんだ」とつぶやいていて、
その言葉がダイレクトに私の心に突き刺さったわけです。
わたしの周りには、ニュースで見聞きするような社会問題が結構いっぱいあって、自分の実体験も含めてなのですが、片親、貧困家庭、借金、毒親、ネグレクト、虐待、DV、犯罪、売春、自殺未遂、OD、家庭内別居、精神疾患など…様々な理由で、心に傷を受けて生きづらさを感じている人達をたくさん見てきたがゆえに、そういう社会的に弱い立場にある人の心に寄り添うような世界を描きたい。現実は辛いこともたくさんあるけれど、その中でも人とのつながり、温かさや、人を想う優しい世界もあることを、表現できたらと思っています。