『巻き込まれにくる系主人公がポップした』におきまして。
旧来のプロローグを削除し、文字数の多いバトル回をプロローグに移動させました。
いじってはみたものの、物語の導入って難しい。
文章そのものは気にいっているので、変更前のプロローグとあらすじを近況ノートに残すことにしました。
◇旧プロローグ
この世界に、巻き込まれにくる系主人公がポップした。
男は生まれたときから自分が主人公であると知っていた。
零歳にして世界を知覚し、その能力は全人類を超越していた。
初めて発した言葉は唯我独尊。
世界が自分を中心に回っていることは既知の事実に過ぎない。
力あるものには力を振るう権利がある。
だが、大きすぎる力には縛りが必要だ。
無秩序に振るえば世界を壊す。
大義名分あればこそ力は正しく振るわれるのだ。
幸いなことに世界は危険に満ちていた。
力持つものには世界の危機に立ち向かう権利がある。
自分からあくせく動くのは性に合わない。
強者は余裕を持つべきだ。
乞い願われてやれやれと動き出すくらいがちょうどいい。
そうだ。やれやれ系主人公になろう。
◇旧あらすじ
世界は危険に満ちている。
人々が平和を享受する陰で世界征服を目論む悪の組織が暗躍し、人を喰らう妖魔が蠢めく。神と悪魔が勢力争いを繰り広げているかと思えば宇宙からの侵略者までやってくる有様。
近所の危機は週一で、日本の危機なら月一で、なんなら世界の危機すら年一くらいで訪れる。
そんな世界に産声をあげた誰かは、ひとつに絞れよ加減しろとドン引きした。
世界の平和を守るため、ヒーローが、退魔士が、超能力者が、防衛組織が、幾人もの正義の味方が人知れずそれぞれの脅威と戦っていた。
人類の繁栄は彼らの懸命の努力で守られている。
そんな正義の味方たちとは関係なく数多の脅威が回れ右して逃げ出すアンタッチャブルが存在した。
巻き込めば一巻の終わり。
巻き込まないように気を付けてもいつのまにか側にいて巻き込まれにくる。
そんな悪夢のような存在が現れた。
その名は天上天。
超能力という名の理不尽の顕現、生まれついての絶対強者である。
眉目秀麗、高慢不遜、大胆不敵。しかしツンデレ疑惑あり。
この世界の主人公を自認し、娯楽感覚で人類の脅威を蹂躙する。
そんな、やれやれ系主人公を自称する最強系主人公の日常物語。
「やれやれ。巻き込まれたのなら仕方ない」