第一作『悪霊の棲む村』を書き終えてから、少しずつ次の話を考えています。
第一作の最後に残った、朧島や日守浦という地名。
「月を島へ返さないで」
という言葉。
第二作は、その先の話になります。
タイトルは仮ですが『月影の沈む島』です。
舞台は、長崎県五島市に属する架空の離島――朧島。
妻・環がかつて何を調べていたのか。
夕月の母は、なぜ娘を連れて島から逃げたのか。
それを確かめるため、佐伯は一人で島へ渡ります。
ところが、島の神社で佐伯は一人の女性を目にします。
夕月と、同じ顔をした女性です。
夕月本人は島にはいません。
では、あの女性は誰なのか。
そして島では、長いあいだ失われている「月」をめぐって、古い信仰と一族の事情が今も生きています。
人の歩き方。
手の使い方。
古びた道具の摩耗。
誰かが何年も繰り返してきた生活の癖。
今回も佐伯は、そうした「暮らしの跡」から、人が隠したものを見つけていくことになります。
第一作より、だいぶ大きな話になりました。
当初はもう少しコンパクトな続編を考えていたのですが、
気がつけば島が一つでき、一族ができ、信仰ができ、地下まで掘り始めています。
しかも構成を整理したら、24話くらい必要になりました。
・・・どうしてこうなった。
現在は設定と全体構成がおおむね固まり、本文に入るための最終調整中です。
第一作を読んでくださった方には、
「あの最後の言葉は、ここにつながるのか」
と思ってもらえる話にしたいと思っています。
もう少し準備が整ったら、またお知らせします。