小説内で主人公がやろうとしていることは、実在する「テトラテーナイト」の研究をベースにしています。 皆さんもご存じのように、磁石はN極とS極なら引き合い、N極同士なら反発しますよね? ところが鉄隕石の内部では、テトラテーナイトという薄い層を挟んで、N極同士が反発せず、なぜかお行儀よく向かい合っているんです。 それが見つかったのは、鉄隕石が気の遠くなるほどゆっくり冷えることで生まれた模様――「ウィドマンシュテッテン構造」の中。 人工生成の研究は現実にも進んでいますが、自然の隕鉄と同じ構造を、大きな塊として地球上で再現するのはとても難しい。 それをやろうとしているのが、主人公のカイト――というストーリーです。 小嗣先生~、この説明で合っていますか?