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最近読んだ本紹介シリーズ

クローゼットの奥からマフラーを出したらカビ臭くてテンションがやや下がっているカエデ渚です。


毎日持ち歩いている手帳に、読み終わった本の感想やら細々とした情報やらを書き込んでいるのですが、数えてみたら、今年は150冊近く読んでいた様です。
という訳で、ここ二週間くらいで読んだ本の中で、面白かった本を紹介するコーナーします。(唐突)


①「馬の世界史」
意外と読むと面白いテーマ史関連書籍。人間社会の中で馬がどれだけその発展に寄与してきたのか、古代から近現代まで丁寧に書き上げた良著。テーマ史関連書籍はハズレが少ないのが良いですね。ちなみに今まで読んだ中で一番マニアックなのは「台所の歴史」でした。

②「武器よさらば」
ヘミングウェイの名作中の名作。これが未読だと文学オタを名乗れないと思い読みましたが、流石に名作だと言われるだけあって読み応え抜群でした。フランス文学やドイツ文学と違って小手先の表現技術ではなくストーリーそのもので真正面からぶつかってくる文章のパワーがクセになります。アメリカ文学はあまり触れてこなかったですが、これを機に深みにハマりそうです。

③痴愚神礼讃
エラスムスの名著。四年ぶり三度目の読了。
なんと言っても私の尊敬してやまない渡辺一夫氏の翻訳作の中でもベスト3に入る名翻訳作品。あのなんとも回りくどい言い回しが性感帯に突き刺さる。
やっぱ理解するのに時間がかかる文章は良いですよね。
本来なら一行で済む文章を10ページ以上使って書くとか正気の沙汰じゃない(恍惚)
モリアーちゃんが可愛いのなんの。

④雪中梅
末広鉄腸の明治を代表する政治文学作品。小説というよりもはや歴史史料。当時の人々の政治や思想を等身大の大きさで理解できる作品。幕末から大正にかけての日本人のバイタリティはやっぱ凄いなぁ。あ、明治の偉人だと小村寿太郎が一番好きです。


こんな所ですかね。
個人的には①でも書いた通り、テーマ史を扱った本は基本的にハズレなしの良著率がかなり高いのでおすすめです。あと最近NHKでやってるカルチャー史の番組もかなりベネ。

では、この辺で!

1件のコメント

  • 武内様
    コメントありがとうございます!武器よさらばって映画化してたんですね、初耳です。
    逆を言えば、普段好きなことしかしてないってことですからね……笑
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