以前と同じく、ミステリードラマの不自然に思った点を二つ書きます。なお、ドラマ名は伏せておきます。
・「警察は信用できないので証言しない」
警察が聞き込みに行ったら、こういうことを言う人がいます。その人が事件の真犯人や共犯であって、嘘をつく必要があるというのなら、それはストーリーにおいて重要なので、もちろんOK。過去に警察に信用してもらえなかった(容疑をかけられた)などの経験があるというのなら、まだ許容範囲。しかし、何の理由もなく証言しない人を出したら、それは「単なる時間の引き延ばし」で、低レベルな演出であると考えます。その人、結局は後で警察に助けられたりして改心するんですよ。
・テレビを点けるとちょうど事件のニュース
ニュースって常にやってる番組じゃないですよね。それなのに、テレビを点けると必ずニュース。もちろんストーリーに関係のある事件。しかも「では次のニュースです」などと、頭から始まるのです(笑)。あと、誰かから電話がかかってきて「テレビを見ろ。××事件のニュースをやってるぞ!」と言われ、点けると(チャンネルを合わせもしないのに)ニュース。しかも現場から生中継とか(笑)。こういう演出って、脚本家は「アホくさい」とか思わないんでしょうか。
どちらも「この程度の演出でも視聴者は納得するだろう」という甘い考えであると思います。だからドラマは衰退したのだと言えるでしょうけどね。