昨日は「Cool & Sensible 湾岸探偵局!」の新作、今日は「仮想泥棒ゲーム」の新作を書いています。偶然ですが、どちらにも「女性どうしの会話」が出てきました。筆者は男ですので、女性どうしの会話を書くのはとても苦手です。たぶん、嘘っぽく見えていると思います。何しろ、言葉が女性らしいというだけで、話してる内容は殺伐としてますからね(笑)。本質ばっかりで、雑談なし。まあ、男にもあまり雑談はさせません。せいぜい軽いジョークを言わせるくらい。なぜかというと、小説の中の雑談を読んでいるとイライラしてくるからです。本筋と関係ない話は小説内の「潤い」ともいえるでしょうが、時々「ただの行数稼ぎじゃないの?」と思うほど、長々と続いているのもありますよね。
例えば、といっても批判なので作品名は出しませんが、「日常の謎」を題材にした、あるミステリ短編集を買って読んでみました。人気があるらしいのですが(シリーズ化されてます)、途中で繰り広げられる登場人物の会話(雑談)に付いていけず、全部読む前に投げてしまったのです。ところが書評を見ると「会話が面白い」「登場人物が活き活きとして、らしさが出ている」などとありました。でも、「おかしい」と感じました。小説内での登場人物の「らしさ」というのは、思考形態や行動様式で示すものであって、会話はその一部でしかありません。短編ですから、「雑談」以外は事件の発生と推理だけ。その部分には、登場人物の「らしさ」が現れていないのです。ホームズのように奇矯な行動を取るわけでもない。そして雑談は「ミスディレクション」に使われているだけです。しかし、それが人気がある作品のやり方なので、考え込んでしまいました。
それに挑戦する、というわけでもないですが、14日から(※)の「Cool & Sensible 湾岸探偵局!」第6話では雑談を多めにしています。一応、その雑談が必要な理由も設定しています。しかも全部女性どうしの会話。ただし、女性らしいかどうかは微妙。男性に関する話題ですけどね。
(※)一昨日は15日からと書きましたが、正しくは14日(土曜日)からでした。