昨日の近況報告と少し関係がありますが、人物をたくさん登場させるときに、名前の付け方を工夫しようと考えています。何しろ、筆者自身が登場人物の名前を憶えるのが不得意ですからね。外国のミステリー小説だと最初の方に登場人物の名前のリストがあったりしますが、ああいう風にしてくれないと名前を憶えきれないのです。それでも登場人物が10人を超えると混乱しますね。「そして誰もいなくなった」ですら最初は憶えきれませんでした(話が進んで人が減るとわかるようになりましたが(笑))。「オリエント急行の殺人」になると17人でしたか? 3回くらい読んでようやく全員の関係がわかりました。
で、名前の付け方を工夫ですが、昨日例に挙げた三兄弟あるいは三姉妹の、名前を同じ文字で始めること、というのがそれです。そしてその文字は他の登場人物には使わない。こうすると、兄弟あるいは姉妹と他の登場人物がわけられます。さらに、3人の名前を50音順で上→下に並ぶようにする。例えば、長女=ジャネット、次女=ジュリエット、三女=ジョセフィンというように。どうでしょう、こうすればこの3人が姉妹であり、なおかつ長幼の関係までわかりやすいではありませんか(笑)。もちろん、わかりやすいのは日本人読者のためですが、外国人が読むことを期待してない小説なのだから、何の問題もありません。
ただ、名前は舞台となる国に合わせて付ける必要があります。今までは割とメジャーな国が舞台になっていましたが、今後はそうでないところも舞台にする予定です。そうすると、例えば(上に挙げたような)「Jで始まる名前」を調べるのだけでも結構大変なのです。Wikipediaの「○○人の一覧」とか、その他にも数ある名前列挙サイトを参考にしていますが、そういうところでも古い名前と新しい名前が混在していて、「最近は付けられない名前」なんてのもあるのですね。まあ(前記のとおり)日本人読者のための小説で、そんなことを気にしてもあまり意味ないのだから、筆者が勝手に悩んだりこだわったりしているだけなのですが……