2時間ミステリードラマがBSなどで再放送されていましたので、それを録画して見ていました。もちろん。事件発生から解決まで流れをどのように構成しているのかを研究するためです。ところが「これは参考にできないな」というのが結構ありますね。何がダメかって、「偶然に頼りすぎ」が多いところです。もちろん、偶然は二度くらいまではありますし、三度くらいでもまあ許せるかもしれません。創作ですからね。しかし、街中で偶然見かけた人を、その後二度も三度も見かけるなんて、ありえますかね? しかも東京とかの人がたくさんいるところですよ。どれだけ周りの人を気にしてるんですか(笑)。見かけられる方も不用心が過ぎるというか何というか。
あとは、人の記憶。刑事や関係者が、過去に起こった事件を都合よく思い出すところとか。いくら2時間で尺が足りないからって、刑事が「そういえばあの事件で」というのを思い出してべらべらしゃべるとか、せめて資料を調べるシーンくらい出せませんか。記憶違いで捜査を進めたらどうするんですか。まあ「それは裏でちゃんとやってるんだよ」ということかもしれませんけど、一つの話の中にそういうシーンが2回出てくるだけでもダルいです。ストーリーを安易に作りすぎです。
記憶といえば、目撃者が都合よく出てきたり、出てこなかったり。事件の容疑者なんかが喫茶店で誰かと話しているところを憶えている人は出てきても、犯行の前後の目撃者は絶対出てこない。もっとも、筆者は人の顔を憶えるのが苦手な方ですから、目撃者なんて信用しません。実際の警察はもちろん、捜査において目撃者捜しを頑張ってくれればいいと思いますが、ミステリー小説の中では目撃者をあまり使いたくないと思っています。そうするとたぶん、ストーリーを作るのが難しくなると思うんですけど、仕方ないですよね。