宮城県気仙沼市、今は本吉地区と呼ばれる旧本吉町には「ポーポー様の墓」と呼ばれる墓石があります。
ポーポー様とはこの地域にあらわれた謎の人物で、行き倒れそうになったところを林の沢の里人に助けられました。
男は何故か日本語が喋れず、けれど善良な人物だったみたいで、助けてくれたお礼に病気の人々の家を回っては「ポーポー」と言って息を吹きかけ、病気を治したそうです。
なのでいつしか男は「ポーポー様」と呼ばれるようになり、その後、男はその里で生涯を終えました。
これが「ポーポー様の墓」の由来です。
この地域では病気になったらポーポー様の墓に詣でたり、子供たちも痛いところがあればそこに手を当てて「ポーポー」と言いながら息を吹きかけたりするとか。
まるで神様みたいな人物ですが、切支丹弾圧から逃げ延びた宣教師という説が有力視されていますね。
根拠は、
・言葉が通じない→外国語しか喋れなかった
・「ポーポー」→「パーテル・ノステル(天にまします我らが父よ)」
・墓石に刻まれた寛永8年→切支丹弾圧がまだまだ激しかった頃
などですね。
実際のところは答えなんてないものの、こうした民話を知るとほっこりします。