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生脚

二日前の0時50分ごろ地震があったんですよ。






俺は携帯いじりながら寝てたんですね。







でそのときまた横揺れがきたんで、『あ、今の地震大きかったな』って思ってテレビつけたんですね。







今って一分ぐらいで地震速報するじゃないですか?








震度3ぐらいだったとおもったんです。








でも、いつまでたっても速報されないんですよ。普通震度1とかでも揺れたらテロップが画面の上のほうにでるじゃないですか。でもいつまでたってもでないんです。『あれ?おかしいな。たしかにゆれたんだけどな。気のせいだったのかな』っておもってテレビをけそうとしたんです。そしたらフッと真っ暗になったんです。









『あ、やっぱりさっきのは地震だったんだ。それで停電になったんだ』って思ったんです。幸いそのとき携帯いじってたんで携帯の光で近くはみえたんですよ。こういうとき男はノンキですね。冷蔵庫の中の痛みやすいものを食べてしまおうっておもったんです。『あ、たしかケーキ買ってたな』って思い出したんです。甘いものすきなんです。で、携帯の光を頼りに冷蔵庫に近寄ろうとしたんです。でも、そのとき足元にいろんなもの置いてたんですよ。だから携帯で足元てらしながら歩いたんです。『あ、これは座布団だ。あ、これはCDだ』って光が弱いから近くにいかないとわからないんですね。









で、ゆっくり冷蔵庫にちかづいていったんです。そりたら急に目の前に二本の柱が現れたんです。『あれ、おかしいな。こんなとこにこんなものあったかな』っておもってその柱の上のほうを照らしてみたんです。そしたら床からだいたい30センチくらいかな、そのくらいでなくなってたんです。






じゃあ今度は下をみてみようっておもって携帯をしたにむけたんです。そしたらそこで、ビクッて身体が動かなくなったんです。『うわ、なんだこれ』って思ってパニックになったんですよ。あ、これなんかヤバイって思ったんです。これは見たらだめなもんなんだ。この下のほうはみたらイケないんだって思ったんです。思ったんですけどその時携帯が手から落ちたんですよ。手はうごかなく、指に力が入らなくて。










で落ちた携帯がその柱の下の方を照らしたんです。もう一瞬なんだかわからなかったんですけどね。柱だとおもってたんですけどそれ、脚だったんです。携帯が落ちたとこらに指があったんです。人間の足。



そう思ったらもう怖くて怖くて、とにかく見たらダメだと思って目をとじたんです。









そしたら、『とんとんとん』って音がきこえてきたんです。その脚が足踏みしてるみたいなんですね。でも怖くて目が開けられないから確かめようもないんだけど、とにかく『とんとんとん』って音が、どれくらいかな、5分くらいつづいてたんてんですよ








『ああ~もうやめてくれ』って思って頭の中でお経となえよえとしたんだけど全然でてこないんです。








その時『あれ?』って思ったんです。どうも足音が小さくなってるみたいなんですよ。遠ざかってるみたいなんですね。そうかんじたら、だんだん落ち着いてきたんです。そのうち足音が完全にきえたんです。『あ、これはもう大丈夫だ。』










そう思って目を開けたんです。










そしたら目の前に顔があったんです。もう、男か女かもわかんない。ただ、目と鼻と口があるだけみたいな。そいつが、ニタ~って笑ったんです。それでもう気を失いました。







綺麗な脚だったので、次は脚だけ出てきてほしいです











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