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『美少女にTS転生したから大女優を目指す!』第95話の補足

いつも作品を読んでくださって、ありがとうございます。

今回のお話、姉がほとんど犯罪みたいなことをやらかした理由がまったく書かれていないことについて、私の意図というか言い訳みたいなものを書かせていただきます。

まず最初に、今回の出来事は姉の断罪を目的にはしていません。どちらかというとこの出来事が起こったことによって、『家族』という繋がりをようやくすみれが断ち切ろうと意識した部分を書く方が主目的でした。
姉の行動の理由を知っちゃうと、すみれだと『聞いたからには動かなきゃ』って思うだろうなと予想して理由を聞かせなかったというのがひとつ。
あとは元大人で家族という言葉で前世では色々と我慢させられ使い潰されてきたすみれですので、ちょっとやそっとの出来事では姉や両親を見捨てることはしないだろうなと考えました。ただこれまでもすみれとしては両親に姉との関係修復を促したり、姉にも今回の電話の時にこういう風に動いたらいいよとアドバイスもしていて何もしていないわけではありません。
それらを無視して東京で独力で築き上げてきた人間関係を土足で踏み荒らされた挙句に、最後に一応お情けで事情を聞いたけど姉は答えなかったのだからすみれが『じゃあもういいや』となるのも仕方がないのではと思うのです。
姉に姉の人生があるように、すみれにだってすみれの人生があります。家族を切り捨てる選択に、『冷たい』とか『主人公なのに困っている家族を助けないのか』と思われる読者の方もいると思います。
すみれは正義のヒーロー・ヒロインではなく、等身大の人間として書いています。今回のように自己保身に走ることもあるだろうし、そのために家族を遠ざけることもします。
その下敷きには前世のしんどかった人生経験が、家族だからと便利な道具扱いされ苦しみ病んだ経緯があります。だからこそ今度は違う道を選んだ、という話です。
ハムラビ法典じゃないですが、善意をもらったら善意を返したいですし。悪意を向けられた人を『好き!』ってならないですよね、特殊な趣味趣向ではない限り(笑)

本当ならこういう場所ではなく作品で語れと思われるかと思いますが、一人称の小説なので本文でやると真っ黒なすみれの怨嗟で大変なことになりそうなのでこちらに書かせていただきました。

とりとめのない文章で申し訳ないです。
すみれのキャラクターについての理解の一助になれば幸いです。

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