竹製であることが重要であり、また表面にシンプルでありながらも深みのある職人技を感じさせるようなものが大変良い。如泥という人物をご存じであろうか。「じょてい」と発音するのだ、面白い。その人物は当時工芸に置いて右に出るものがいないほどの圧倒的な存在であり、江戸にて大名が集まった時は如泥を藩の誇りとして語られるほどのものなのだ。如泥がかんざしをつくった際、それは周りの鉄製のものとは一線を画して素晴らしく、身につけていた者は嫉妬を得た。その者がかんざしを売った際、それはその後長い生活費を賄えるだけの金額となったのだ。また、如泥の伝説が圧倒的であるために、真似をする人間や、無いことを語る者もあらわれた。それは人が死ぬ話までも誕生したのだ。つまり、私の名前はそれが元ネタである……というわけでないのだ。ここまで読んでもらって申し訳ないのだが、実際はただ適当に思い浮かんだものを付けた。もしかして女帝は如泥からかとも考えた人がいるかもしれないが、如泥伝説を知ったのはあとである。
カクヨム運営公式アカウントです。