第4話 薄闇と微笑み
ガラス製の両開きのドア。それが静かに開く。向かいにある街灯からの光。二人分の影は一塊になり、ゆっくりと中へ。
晶は男に支えられながら、目だけで周囲を見渡す。
「(何の事務所なのかしら)」
広くはないエントランスは、入ってすぐに受付カウンター。
壁には何も貼られておらず、頻繁に来店客が訪れるような感じではない。
頭の中で様々な職種を重ねてみるが、どれとも合わない。
ほんの少しだけ晶が怪しさを感じていることを知らない男は受付カウンターより奥へと彼女を連れていく。
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