ほしのかな

作品読ませていただきました。

最初の一文から物語に引き込まれ、いつの間にか読み終えていました。
最初は『禁書』の意味分からなかったのですが、読み続けるうちに理解していました。

決まった一生なんて物語と同じ。だから、本という形態で出てきたのだなと思いました。考えさせられる物語だと思います。

いい作品をありがとうございました。

「読めない本」というお題でこう来るか！と驚きました。なんか、実際にありえそうで恐怖が込み上げてきます。
うっかり夜中に読むんじゃなかったなぁ。しかも、登場人物誰一人として幸せになっていないし……。
オチが仄暗い感じですごい好みです。

ほんのり黒く、程好く赤い、そんな物語ですね。
とても好みです。
未来を知れて、過去すらも知れて。縛られた世界はそれでも過ちを起こすのですね。いや、それすらも予定通りなのですか。
とても良い世界観で、企画ながら続きが読みたくなってしまいました。

一通りの作品を巡回しましたが、読めない本って、色々あるんですね・・・。本作は、「一部の人にしか読めない本」がテーマだった訳ですか。
その題材からは星新一や週刊ストーリーランドなどの世界観を彷彿とさせますが、クライマックスのサスペンス描写の緻密さには鬼気迫るものがあり、ほしのかな様のオリジナリティが溢れ出しているように思いました。
それにしても面白い題材ですよね。レライエ様が仰っているように、この世界観繰り広げられる別のお話も読んでみたくなります。すばらしい。

すみませんレビューに書いてしまったので削除します。
以下感想
面白かったです！
能力やシステムという物は得てして皮肉を背負って生まれてきているんですね。
制限つきの能力であるからこそのトリック、面白かったです。
先生の禁書がその後明るい字で記されていることを望みます・・・
妻ｪ・・・妻・・・もう妻がいるだけでうらやましい事にしておこう

こんにちは。作品読みました。『禁書』の発想とそれに関する設定の練り上げに驚きました。
最後のオチにも「そういうことか！？」となり、これは私には書けないタイプの作品かも、と関心してしまいました

　はじめまして。月ノ瀬静流と申します。
　冒頭から、格好いい！　と、引きこまれました。
　禁書の設定がいいです。あ、そうか、そんな本あるんだ、と、すんなり納得してしまいます。
　そして、禁書が存在することが前提の管理された社会。禁書があれば、確かにそうなるかも。なかなか黒いリアリティがよいです。
　私は、禁書は見ない派、見たくない派かな。孝彦君のお父さん（名前がないので、そう呼ばせていただきます）に近いかな、と思います。ちょっと嫌な人として書かれていますが、（主人公からすれば嫌な人だし）、一番、まともな感覚ですよね。

　帰ってきた妻、仁美の様子がおかしいのは、産院で赤ん坊の禁書を読んでもらってしまい、良くないことが書かれていたから。あるいは、薄いことから寿命が短いのが明らかであったから、じゃないかな、と、思いながら読み進めたのですが……予想外の展開でした。
　主人公が「血縁者の禁書を読めない」というのは、こうくるためだったのか！
「しっかり片付けたの」の意味が深くて、見事に黒い。やられた、と思いました。言葉の使い方が巧いです。こういうの、好きです。
　ラストに向けて、パズルのピースが次々にはまっていくような爽快感……。そして、作品の完成度を「爽快」と感じるのとは裏腹に、作品の世界観が持つ鬱々とした気分が盛り上がる……。

　読了後にまず思ったのは、作者、頭がいい！　巧い！　です。
　私はビビリなので、怖そうな話は読まずにバックしてしまうことが多いのですが、これは読んで本当によかったと思いました。そりゃあ、怖いので「好物」とは言えません。それなのに「読めてよかった」と思えるって、凄いと思うのです。この作品を読むきっかけを与えてくれた企画に、万歳！　
　長文、失礼しました。

　初めまして。拝読いたしました。
　まずは、一言、面白かったです。
　結末には少しゾッとしました。悲しいけれども、仁美の気持ちを考えると複雑な気持ちにさせられてしまいました。彼女も本当は主人公との間に子供を授かり、幸せな家庭を築きたかったのでしょう。でも、主人公は仕事ばかりで寂しさからつい、他の男性と。きっと、本意ではなかったはず。それなのに……。
　あぁ、何か、言いたいことがまとまりませんが、大変よかったです。

沢山のコメント有難うございます。
企画外でレビューや★を下さった方も有難うございます！
本当に嬉しくて、仕事中にチラ見しては挙動不審になっていました。
すぐにでもお礼を書きたい気持ちなのですが、今夜は帰宅が遅くなってしまったので、また明日書きますね。
まずは新鮮な感謝の気持ちをば。

御作拝読いたしました。
流れるように涼やかな文と、謹書という設定・世界観に引き込まれます。

(以下ネタバレ含む↓)
血が濃いひとの本は読めない、妻の挙動…ということで赤ん坊の血縁問題にストーリーが運ばれていくことは予想できました。
　にもかかわらず、やはり結末に心を掴まれます。
　ここのシーンに至るまでの、禁書の問題や世界の憐れさがしっかりと描かれていたためだと思います。

　良い作品でした。読ませてくださりありがとうございます！

禁書読書家ってなんだろう？とわくわくしながら読み始めたのですが、思いの外リアリティが強くて驚きました。

禁書という絶対的な存在と不条理を生きる人間の弱さが、とても素敵だと感じます。

とても面白かったです！

＞ひろさん　「妖怪やら幽霊やらが出てくる訳でも無いのに怖い」まさにそういう小説を目指していたので嬉しいです！私も自分で書きながら禁書に対する答えは出せませんでした。実在したら誘惑に負けて速攻読んでしまうだろうけど……。感想ありがとうございました！

＞星井扇子さん　出だしは格好良く格好良くと念じながら書きました。『決まった一生なんて物語と同じ』こちらのコメントを見てハッとしました。自分では完全に無意識でしたが、確かにそうですね。私の伝えたかったことがこの一文に詰まっていると思います！素敵な感想ありがとうございました！

＞詩織さん　なるべく皆さまと被らないような作風をと捻り出したアイデアなので、驚いて頂けて嬉しいです！最初はハートウォーミングなお話しにするつもりだったんですよ。結果全員が可哀想なお話しになってしまいましたが……。仄暗い感じが好みと言って頂けてとても嬉しいです。感想ありがとうございました！

＞レライエさん　「ほんのり黒く、程好く赤い」素敵なフレーズをありがとうございます。レライエさんの使う言葉のリズムや表現は本当に美しいですね。大好きです。私自身書きながら着地点を見いだせない禁書に飲まれそうになりました。続きが読みたいと言って頂けて本当に嬉しいです！禁書にまつわるエピソードは他にもいくつか考えたので、機会を見て書けたらなと思っています。感想ありがとうございました！

＞毛賀不可思議さん　星新一大好きです！あの不条理感が堪らないと常々思っているので、そう言って頂けると本当に嬉しいです。クライマックスは締め切り時間に追い詰められた自身の心情も乗っかっているかもしれません（笑）私ももっと禁書のお話を丁寧に書いてみたいと思っています！感想ありがとうございました！

＞寛くろつぐさん　どういう伏線を張ってどう落とすかとっても悩んだので、楽しんで頂けて嬉しいです！先生の禁書がその後明るい字で……私もそう願っています。実は投稿の直前までは先生の未来はもっと真っ暗だったのですが、あまりにもという事で今の結末に落ち着いたんだってばよ。感想ありがとうございました！

＞深海 映さん　オチは一番難産だったので驚いて頂けて本当に嬉しいです！同じお題でも皆さまの世界観が全く違って面白いですね！感想ありがとうございます！

＞月ノ瀬　静流さん　こんなに丁寧に読み込んで感想を頂けて嬉しいです。悩みながら書き進めた事をこんなに細かく読み取って頂いていて、人に伝わる事がこんなに嬉しいんだと感動しました。読めてよかったとまで言って頂けて、本当に幸せです。小説を書くことをやめないで、書いてきてよかった。皆さまと交流できる機会を与えてくれた企画に感謝です。本当に嬉しい感想をありがとうございました！

＞星成和貴さん　面白かったと言って頂き嬉しいです！確かに仁美の気持ちを考えると複雑ですよね。自分で仁美を追い詰めておきながら可哀想になりました……。感想ありがとうございました！

＞越智屋ノマさん　やはり話の展開は読みやすかったですね。その時の為にもと思いオチを二段で叩き落す構成にしておいて良かった……。全体的に説明的になりすぎてしまった事が自分の反省ポイントだったのですが、それが逆に良い方へ転がったのかなと思いほっとしました。感想ありがとうございました！

＞洞貝 渉さん　本当にあったらどうしよう。と思って貰えるような物語が書きたかったので、リアリティが出せて良かったです！感想ありがとうございました！

大変に重い話だと思ったのですが、それでも読後感が重くならないのは、文章が巧みだからかと思いました。

ひとはもしかしたら、予め決まった生を送っているのかもしれないような気がすることもあります。
それでもひとはその生を、選びとるのだという気がします。

色々と考えさせられるお話でした。

>憑木影さん 文章が巧みだなんて過褒です。でもそう仰っていただけて、正直とても嬉しいです！
予め決まっていてもその生を選びとる。
この考え方とても素敵ですね。抗おうが準じようが自分で選べばそれが自分の生き様ですもんね。制限された世界の中でも自分を貫く感じが、憑木影さんの書いたロミオみたいですね！感想ありがとうございました！