『悪役令嬢は飼い犬に手を噛まれる』
https://kakuyomu.jp/works/16817330658158685460 完結いたしました。PV、応援、コメント、レビューありがとうございました。
以下、自分語り。
今回は最優先の第一目標が「エタらない」。第二目標が、「10万字以上15万字程度で終了する」。
第二目標は22万字まで行ってしまったので失敗ですが、最優先の目標が達成できて嬉しい限りです。最後は意地でした。
今回は、こう言うことを伝えたい〜と言うよりは、こういう関係性を書きたい！という私利私欲的作品でした。
じわじわヤンデレ犬×ツンマゾ猫を書きたいなあ〜てかオリでオメガバ書きてえ〜という欲望でメモを残してたものが書き始めでした。しかし、実際にバチボコのヤンデレを書いてみたら、これは可愛いのだろうか？ との疑問から途中で大改変することに。その上、ツンマゾが発露するまで関係が進まなかったし、させたら年齢制限が発生してBANされると思ったので我慢しました。この時点で最初の構想が弾け飛んでます。それからはかなり行き当たりばったりでやってました。
趣味で書いてるものという自認で色々な責任は放棄していますが、それでもなろう文脈と言えど、コンテクストの存在する二次じゃなくて一次創作ですからね。読んでもらえるハードルが鬼のように高いので、読者さんのためにも読み物としてもうちょっとどうにかできることはどうにかするべきだったかも、と反省。
てか、オメガバ亜種って時点でかなりオタク的ハイコンテクスト文章ですわな。それなのに読んでくれた方、本当にありがとう！
投稿開始の時点で、プロットやメモ含めて4万5千字ほどの書き溜めがあったものの、12/20頃には補給が間に合わず大崩壊してヒイヒイしていました。
かつ投稿し始めてすぐにカクヨムコンが始まって流石の私も気がつき、お祭りということで参加することに。キツかったけど楽しかったです。ホリデーシーズンで仕事が落ち着いてきていたからよかったものの、仕事が荒れていたら永遠に未帰還だったでしょう。正直、年始からは色々な要因で筆が進みませんでした。
今回難しかったのは、恋愛ジャンルでちゃんとどこかしらオチを目指して書いていくことでした。
一人称視点が好きなので、基本的にいつも一人称で書いてます。しかし恋愛ジャンルで信頼できない語り手をやるとしたら語り手の認知の歪みや勘違いと実は……というのを読者さんが読んでて分かるようにしなきゃいけないのでは？ じゃないと『モテまくり勝ちまくり！』的古き良きパワーストーンの広告のような令嬢ものなのに、主人公はモテないことになるのでは？ という点で、非常に難しさを感じていました。途中で、今回の最適解はルドルフ視点で書くことだったなと後悔した程度には。
ディライアのセントラルクエスチョンって『ちゃんと自覚&納得した状態でルドルフと結ばれそうな状況まで成長できるか？』なんですが、割と実態がないし本人に自覚がない＆認知歪んでるから行き当たりばったりなんですよね。ならその点ではセレナは『「運命」と結ばれるのか？』、殿下は『失恋諸々を自己受容できるか？』、ルドルフは『ディライアを落とせるか？』なんです。こう思えば、ルドルフ視点にしておくべきだった！
まあ、連載を始めて２〜３週目くらいで（これ出していいのか？）なろう系Vtuberの方がレビューをくれまして。ほぼ未知の存在に心惹かれてその時の最新の配信アーカイブを見たら。なんと拙作を紹介してくれていて。ちゃんとディライアがルドルフ好きでしょっていうのを拾ってくださっていて安心した記憶があります。読み手の読解力頼りで申し訳ない。出だしが説明重めなのに読んでくれたのも嬉しかったです。
また、応援をくださった方がいたりなどのおかげでエタらずにすみました。ありがとうございました。
個人的に書いてて楽しかったのは、子どもの頃のディライアとルドルフです。あまりにも本編の糖度が低いので入れ始めましたが、正直書いてる時の息抜きになりました。これもWebだから許される形式ではありますね。漫画なら１〜２話に持ってきて圧縮すべき話、ゲームだったら２回目以降既読スキップされる導入部ですから。伝説のナントカとか東大で会おうとかそういうやつ。
ちなみにディライアの名前はサムソンとデリラのデリラを誤字ったものです。誤字が多い傾向はあるんですが、主人公の名前の時点で誤字っている。ユダよりもだいぶ前に大切な人を銀で売ってる裏切りのファム・ファタールで、好きだったんです。が。
でも、最後らへんに気づいたんですが、ディライアもセレナもダイアナもアルテミス関連の名前とも取れるので、不思議な一致になりました。ディライアは前述の通り誤字。セレナは空だか鳥に関する名前でネットで見つけました。ダイアナは森の王者（オオタカ）だし、ライオンの横にいる有翼の女神っつったらディアナだろ、と。偶然ってあるんですね。
次に何を書くかは迷い中です。
５年前くらいに二次で書きかけて「いや、もうオリでやれよ」と我に返った伝奇もの（長編）か、恋愛要素なしのクズ系TSダンジョン配信もの（短編）か、現代ファンタジーラブコメ（中編）か、今回の反省を活かして男性側が頑張る令嬢もの（長編）か。モキュメンタリー系でもいいなあ。
書くのはクッソ辛いんですけど、あれこれ妄想したりするのは楽しいから困る。
では次回作で。
追記：
せっかく書いたので、なろうにもあげようと思います。基本はカクヨムで投稿して、完成したらなろうに載っけるルーチンにしようかな、と。見やすい方で見てください。