初めまして、神威さつきと申します。
昨日より「Metronome」の連載を開始致しました。
実はこのお話ですが、かつて同人ゲームでリリースする予定で動いていた企画でして。
当時(2007年)に諸般の事情により、開発中に凍結。
そして19年ほど私のバックアップ用HDDの中に、原案プロットやシナリオごと眠っていました。
当時はスマホも無い、ネットも今ほど普及していない時代。
と同時に、美少女ゲーム・・・濁さずに言うとエロゲ全盛期でした。
もちろんそれは商業においても、同人においても。
当時は仕事でもエロゲに携わり、プライベートでは同人活動も積極的にしていた時代です。
私は当時も今も、デザイナーとして活動しています。
一般ゲームの開発会社に居た頃は、3DCGやドット絵。
エロゲー開発会社に居た頃は、背景美術の作画やスチルの塗り。
もちろん、企画もしていました。
現在は広告代理店でWeb広告から印刷物、Web運用や広告文作成など、結構幅広い業務をやらせていただいています。
そして「Metronome」は、当時の私が企画を練り続け、周りの人たちに意見を聞き、開発メンバーを募って動き始めたプロジェクトでした。
その中での私のポジションは、企画・シナリオ原案者兼キャラクター彩色、UIデザイン、一部背景作画、Yu-Risでのスクリプト組みetc...要は中核でなんでもやってる人でした。
そして、そんな「Metronome」を数年温め続けながらも凍結に至ったのには、当時なりの苦悩がありました。
ゲームとして完結できなかったことに今でも未練があります。
サウンド担当の方には、わざわざこの作品のために主題歌まで作っていただいたりもしましたし。(その方、YouTubeでピアノ動画を上げてましたがw何気に見てますよ、私)
それでも「折角作り上げたこの世界を、だれの目にも見てもらえないままにはしたくない!」という私の我儘から今回、Web小説としてリメイクし、公開しようと思いいたりました。
当時は私のプロットを元に、本業のシナリオライターさんにADV用シナリオに起こしていただいたのですが、さすがに媒体による書き方のクセが全く異なる。
そのうえ、当時の価値観と今の価値観、時代によるガジェット回りの進化など、かなりのことが違っていました。
そこで、私自身の手で全て書き直そう、と。
例えば、ツンデレといえば当時は「主人公に対する暴言・暴力が当たり前」。
天然といえば今でいう「電波系」。
そしてツインテールは、当時はツンデレのテンプレートみたいな扱いだったものが、現在は地雷系のテンプレート。
そんなテンプレートのようなものがありました。(全てがそうというわけではないです、念のため)
スマホもないため、LINEなどのメッセージ文化もSNS文化も、一部の人がPCで触れるくらいで、普及率は今とは全く比較にもなりませんでした。
そんな時代背景に伴うキャラクター性や、シナリオの隅々にあふれ出る「平成レトロ感」が、果たして今の時代に通用するのか?
そして、ヒロイン2人分のルート分岐があったものを、ただ1ルートにするだけではあっけないのでは?
そう思い色々と調べました。
「現代のWeb小説における文字量目安」には、到底届いていませんでした。
当時ライターさんに書いていただいたのは、「効果演出と、スチルありきのもの」。
そしてその文章量は、当時の基準であった「300kb」にも及ばないもの。
それならどのみち書き直すしかないし、原案者である自分なら細かい部分もしっかり覚えているし、文章量を盛るためのネタも違和感なく出せるはず。
何よりも「ルート分岐」が前提のシナリオを違和感なくひとつにする必要がある。
そして、除外したルートは、スピンオフとして本編完結後に掲載する。
折角生み出した魅力的なヒロインを、ただのサブキャラにはしたくないですし。
そういった思いから、この「Metronomeをカクヨムに投稿しようプロジェクト」をスタートさせました。
家族や当時の仲間にも内緒にしたまま、コッソリ執筆と調整を続け、昨日、ようやく公開まですることができました。
ときにPCで、ときにスマホで、Googleドライブを駆使しながら。
内緒にしてた理由は、何となく照れ臭かったからってのもあります。
だって当時を知ってるわけですし。もちろん家族も、当時の活動を知ってますし、一緒に活動してたこともあります。
そんな家族に、Metronomeをカクヨムで投稿予約した旨を伝えると、「読んでくれるといいねぇ」って言ってもらえて、本当にうれしかった。
添付の画像は、私がついさっき作ったロゴと、当時のゲームで使用する予定だった背景です。
尚、この背景は私が描いたものではなく、同業の仲間に依頼して描いていただいたものになります。
今後も、昔の自身で描いたキャラデザ案(原画周りは別の方なので、権利の関係で出せないです)と、リアルタイムに描いたキャラクターをここにも載せていこうと思います。
基本的にはいろんな人に見てほしいので、イラスト系はPixivやXなどにも載せますが。
めちゃくちゃ長文になっちゃいましたが、こんな感じです。
それでは、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
2026.07.04 神威さつき