次作が出来上がって、ただいま推敲中です。
どうせなら星新一賞に送りたいな、と思い規定字数の10,000文字以内に調整中です。7,000字もなんでオーバーしているのか。エントロピーは常に増加する。
こちらは応募規定によるとカクヨムでは公開できないので、完成したらそのまま応募、という形になるかなと思います。
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現在、野崎まど先生の作品にはまっていて、隙間時間を見つけては何とか読んでいます。
まずは『舞面真面とお面の女』。
ジャンルとしては伝奇ミステリー。主人公の工学部大学院生・舞面真面が、巨万の富を築いた曽祖父・舞面彼面の遺した謎に挑むという話です。暗号、遺産、名家、財閥……と、面白そうな要素がこれでもかと詰め込まれている。
ただ、個人的には少し物足りなさが残りました。
「暗号を解いていく展開」など、興味を引かれる要素は確かにあったのですが、途中でやや脱線していくところもあり、「謎を追うこと」そのものが最後まで強い推進力になっていたかというと、少し難しいかなという印象。
もちろん、その脱線も物語上は必要な処理だったのだろうと思います。ただ、逆に言えば、その構造ゆえに先の展開がなんとなく読めてしまうところも多々あってしまい……、個人的には「民俗学」という辺りで、ある程度のところまで察してしまいました。
一番引っかかったのは終盤。そこまで読んできた分、解決編にはもう少し驚きが欲しかったのですが、答え合わせをされたときにはやや不完全燃焼というか、そういった感覚が拭えきれなかったといったところです。
そして『小説家の作り方』
ジャンルとしてはミステリー。駆け出しの小説家が、「この世で一番面白い小説」のアイデアを持つという紫という女性に、小説の書き方を教えていく物語。
全体としてこちらの方が満足度が高い一冊でした。
本作では「小説を書くこと/読むこと」そのものが題材となっており、そこから「小説とは何なのか」という問いにまで踏み込んでいます。
特に「この世で一番面白い小説」については、ある意味で、その一つの答えが描かれているようにも感じられる。
出版されたのが2011年3月25日という点を踏まえると、なかなかに興味深い。
むしろ現在だからこそ共感できたり深く感じられたりする部分が多く、「よくぞこの発想を当時の時代に書いたものだ」と感心すらしてしまった。
一方で、「現在の情勢」を知っているからこそ、先の展開がなんとなく想像できてしまう部分もありました。
特に解決編に関しては「そうだろうな」と予想した通りではありましたが、それでも最後まで楽しめたのは展開の魅せ方が良かったからかもしれません。
そして最も重要だと感じたのは、この作品はある意味で創作に携わるすべての人に向けた作中の人物「紫依代」からの熱烈なラブレターなのではないか、ということ。あるいは、挑戦状なのかもしれない。
いずれにせよ、創作をする一人として読んでみて、非常に刺激的で面白い一冊でした。
ということで、『2』を読むためにも残りを読みます!