なぎには双子の兄がいる。二人は天皇の子であったが双子で生まれた為、兄の護良は霊験あらたかな高野山に、妹のなぎは都の外れのひっそりとした尼僧院に預けられて育った。その兄が何の知らせも無しに突如現れ、還俗したと告げる。暢気な兄に呆れていたが、兄の側近が天皇である父からの密書を携えていた。父は瑞宝の巫女である彼女に、悪党のもとへ向かえと令旨を託してきたのだ。
今の世の中は摩天と呼ばれる異形の者が跋扈している。幕府が呼び寄せて、自分達に逆らう者を、摩天に狩らせているからだ。
そんな彼らに唯一対抗出来るのが、世の中を騒がせている「悪党」で、倒幕を狙う天皇は何としても彼らを手に入れたがっていた。その為、娘のなぎを彼らのもとへ向かわせようとしていた。初め悪党と聞いて貴族に嫌われている彼らに接近することを良く思わなかったなぎだったが、悪党の長である楠木正成と知り合い、彼らの生活と、彼らの人柄に触れあっていくうちに心のなかに変化が訪れる。と、いうお話です。なんちゃって鎌倉時代なので、その時代を知らなくとも読めます。それと仏教でふれる神様も登場したりして。転生ロマンスものです。よろしくお願いいたします。