光を見つける話を書いた時、昔読んだ『あらしのよるに』という児童書を思い出しました。
確かそのお話は、狼とヤギが、お互いの姿が分からない暗がりで、お互いを仲間だと思い込み仲良くなる、みたいな内容だったと記憶しています。
光の無い暗闇だからこそ、姿形も種族も性別も関係なかった。
光を見つける話の中でも、暗闇だったから物知りな幽霊はただの物知りなお姉さんとしてそこに居ることができ、山の竜や半竜人の少女も仲間としてそこに居ることができた。
主人公と相棒は彼らに助けられて光を見つけたけれど、明かりの下では彼らと良き隣人のままではいられないかもしれない。
光を見つける話は、そんなことを考えながら書きました。
そしてそんなことを考えていると、光を見つける話はハッピーエンドだったのかどうか、分からなくなってしまいました(笑)
最初は普通にハッピーエンドなつもりだったんですけどね。