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【ムーンライトマーマレード】ジャンルについてなど、あとがき。

「ムーンライトマーマレード」にお付き合いありがとうございました。
 本作は2007年に個人サイトで公開したものの改稿版です。

 ジャンルについて。全体的にハーレクイン傾向ですが、主役カップルの足元をすくうラストに来てロマンスものを放棄。恋愛メインのコージーミステリと思っています。殺し殺されなどありませんが、登場人物がミステリ思考に毒されているせいで「アイツ怪しい」「真相はこうじゃね」など謎解き気分が蔓延しています。

 クレアは夢を食べる人で、ウケたい一心のピーターはやってもいないダイヤ泥棒を装うことにしたものの、あっちゅう間にバレる運命。ひたすら謝るんだと思います。多分許してもらえる。

 20世紀初頭の習慣風俗もろもろ、英仏会話で起きる事故なども日本語話者の捏造にすぎません。お気づきの点がありましたらぜひ教えてください。作品の話をしたがってくださる方と解釈しますので無条件に嬉しいです。

 ロイヤルオンタリオミュージアムについて。ミュージアムという単語は歴史も美術も自然科学も含めた「博物館」ということらしく日本語名称も「ロイヤルオンタリオ博物館」ですが、作中では美術っぽさを強調したい場合により適宜「美術館」と言っています。開館が1914年3月だそうで、これはあと数ヶ月で第一次世界大戦。ぼやっと始めたシリーズでしたがラストで年代が決まりました。

 章題について。カタカナ表記の区切りに中黒点を打たないという妙な縛りは序章のせいです。ムーンライトは日本語の語感的には「ムーンとライト」ですが、英単語としては一個、だから序章は「単語ふたつ」。なのにそれ以降は「単語みっつ」です。点を打たないことで非統一感をごまかしたいわけですが「ウォーターフォールハネムーン」のズラズラ感。
 始めと終わりの「ムーン」にて一応の係り結びです。

 ラストで滝つぼへザブーー。「終わった終わった」とさっぱりしていただけたら幸いです。

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