年明けから始まった第3章と合わせて、ようやく第4章を完結させることが出来ました。
何でわざわざ近況に残して報告したのかといいますとね、お気づきの方もいるかと思われますが今まで私の書いた章の中で3章&4章合わせた話数が最長なんですよね。
なんと全部で45話あります。「Camellia」の最終章が断章とエピローグ合わせて合計34話なので、10話以上上回る話数になりました。
何故ここまで長くなってしまったのかといいますと、実は第3章は元々「小春が優芽と出会い、夏生たちと会合して裏切り者がいるという打算をされ、小春たちが裏切り者を何とか見つけ、その裏切り者と戦い勝って終わる」という単純な構造のお話の予定でした。
ところが新キャラである夏生や優芽の掘り下げに話数を割き、更にターニングポイントとなる小春についての新たな掘り下げなども含めていくととても20話ちょっとじゃ足りず、更に「情報を出す」だけではなく物語としても起伏があり面白くしようとするとどんどん話数が増えていったため、「あ、これ分割した方がいいか!」となり、分割した次第です。
(ここからはネタバレなのでワンクッション!)
おそらくなんですが少なくとも60話以降は当初このお話を構想していた私にとってすら全く知らない物語になってたんじゃないかなと思います。
何故こんなことになったのかと言いますと、私は「話を進めるうえでこのキャラにこの行動をさせたら話が変わってしまうけど、そのキャラ目線でこれをやらないのは不自然」みたいなケースに遭遇した時に、「話が変わる」のではなく「これをやらないのは不自然」の方を優先したためです。
そのため、話を進める上でものすごい数のイレギュラーが発生しています。
第60話の小春への銃撃もそうだし、小春の病室脱走や第88話の小春の自害未遂もそうでした。振り返ると小春ばっかだな。
そのため、この章に関しては特に話の流れが少し不自然な所が出来たかもしれません。しかし物語はキャラクターが動かすものなので、物語にキャラクターが「動かされては」いけないのです。正直、このあたりは前作からの反省も含んでますが。
何なら「小春の容姿が変わってしまう」とか「優芽、夏生のCRONUS加入」といった終盤で起こる出来事も当初何も予定してなかった事ですし、
優芽に関しては当初露骨に怪しいスケープゴート役として以外の役割を一切持っていなかったのに気づけば結構キャラの方向性が変わりました。
3章・4章は「華月に物事を解決させない」も目標の一つとして挙げています。華月は作中ほぼ唯一と言っていい頼れる大人だし、本人もそのポジションで積極的に動くので、どこかで封じ込めないと小春たちの活躍の機会を奪ってしまう悩ましいキャラクターでした。4章でずっと監禁されていたのはそれが理由です。
裏でずっと迷いながら執筆していた章だったので、今までと合わせてもかなりお気に入りの章になりました。5章についてはちょっと開始は遅くなるかなと思います。できれば今月中旬までには投稿開始したいかな!