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「Camellia」完結いたしました。 ※こちらのノートにはエピローグのネタバレが含まれます

「Camellia~紅の吸血鬼の紡ぐ物語~」が昨日の更新をもって完結いたしました。
実に構想から投稿まで半年、投稿開始から投稿終了まで2年半、足かけ3年間、この物語と共に歩んできました。
途中休止を挟んだこともあったりと完全にずっと同じペースでというわけにはいきませんでしたが、何とかここまで来れて良かったです。
元々この作品は…というより私が小説の投稿を始めた理由というのが、何か一つ成し遂げるものがあったら自分の自信になるんじゃないかというものであり、一種の自己実現のようなものでした。
ここまで折れずに書き上げられたのは読んでくれた読者がいたからで、本当に感謝してもし足りません。
しかし書き終えた今でもまだまだ反省点はありますので、そのあたりは次回作にも生かしていこうかな、と考えています。










(以下ネタバレにつきワンクッション!)














ここで少しだけ裏話を。
最後、芽衣が物語を書く人=小説家になるというエピローグは、実は第2章くらいを書いていた頃にはもう考えていたものでした。
序盤、特に第1章頃の芽衣については物語を外から見る=少し当事者意識に欠けた人物として描いていたのもあり、それが最後に物語を書く側の人物になる、というラストに自分では綺麗に繋げられたな、と思っています。
このラストに繋げるのにはかなり苦労しました。具体的には第3章の時点で、既に今の結末に至るまでの道筋を繋ぎに行っていましたね。

また、最終章で実は睦海は死亡する予定でした。最終章を書き終える直前まではそのつもりでしたね。
ただ、あの戦いにおいて描写として優先すべきは詩音と睦海ではなく真魚であるという考えに行きつき、「本当にここで死なせるべきか?」「ここでそんな描写をしたら真魚のストーリーが薄れないか?」と葛藤し、改めて睦海をここで死なせるという意味があるのかと自分の中で問いかけた結果、睦海は最終章でも生存。
「終末からの前奏曲」でもメインキャラの死がありましたが、プロットを考えていた当時の私は容赦なくキャラクターを殺す作家というものを気取ろうとしていた節がありました。
特に最近はそのような容赦のない作風の作品が流行しているというのもあり、自分もその流れに乗っかろうとしていたのではないかと。
この最終章を執筆している最中、思わぬ自己反省をさせられました。

リリスが柘榴と相打ちになり死亡するというのも当初の案としてはありましたが、これも「リリスに真魚の後見人となってもらう」というエピローグが既に決まっていたため、中止になりました。睦海の死亡退場を取りやめたのも真魚の活躍が薄れてしまう=エピソードの描写の比重を詩音たちのそれが上回ってしまうのを避けたかったというのもあったため、真魚の存在によって結果的に2人の命が救われてますね。

まだまだ語りたいことはありますが、本日はこのあたりで終わりにします。

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