猫。
それは可愛さの権化。カワイイの化身。
猫耳美少女。
それは猫耳と美少女という究極の融合。
「ユウト様」
「わっ、ホーリーさん!?どうしたんですか?その耳!」
「ユウト様の世界で本日、八月八日は『世界猫の日』。そいういうわけで『獣化の魔法』を使い、猫耳を生やしてみました」
「そうなんですか……えっとその制服ってもしかして……」
「はい、ユウト様が通われていた学校の制服ですね。猫耳を生やすのなら、いつもとは違う服装をしてみようと思い、着てみました」
「どこからツッコめば良いのやら……」
「どうですか、ユウト様?似合っていますか?」
「えっと……はい……似合って……ますよ」
「カワイイですか?」
「……はい、とても」
「嬉しいです……にゃ」
「―--ッ!?」
「ニャァ」
「ぐはっ!」
「ニャア、ニャア」
「グフッ!」
それから数時間。『獣化の魔法』の効果が切れるまでホーリーは安藤に「猫の鳴き声攻撃」を続けた。
後に安藤は「もう少し続けられていたら、可愛さで頭がどうにかなっていたと思う」と語った。
#世界猫の日