この度、私の二作目の連載小説『頑張り屋で甘え下手な後輩が、もっと頑張り屋な甘え上手になるまで』が完結しました。
最終的な総文字数は60万字越え、仮に書籍換算すれば約4、5巻分といったところでしょうか。このような長い連載を無事に完結させることができたのは、一重に長い間お付き合いいただいた読者様のおかげです。
改めての感謝をここにm(_ _)m
そしてお礼だけで終わってしまうのも何だかアレなので、少しキャラの裏話的なものを語ってみたりなんかしてみたり。
○天見優人
ご存じ今作の主人公。
名前の由来は『天(そら)を見守る優しい人』。どこかの雛鳥さんが飛んでいく姿をその場所含めて見守る――的な意味合いで名付けました。
第31話でもさらっと触れてはいましたが、この手の作品の主人公にしては珍しく短めに髪を切り揃えている目つき悪男。
理由としてはお菓子作りが趣味、つまり食品を扱う系のキャラなので、髪の混入がありそうな長めの感じは似合わないかなーっと思った次第です。まあ長いからって気を付けていれば問題ない話ではありますけどね。
初期案だと彼の抱えていた問題にまつわる過去は本編と違く、かなりの天才肌設定。安奈から受け継いだ才能を遺憾なく発揮してスイーツのコンクール的なもので活躍していたものの、あるコンクールにおいて意図せず才能の差で相手の心を打ち負かして引退に追い込んだが故に製菓業界から身を引いてしまった……的な過去でした。
あんまり天才設定にすると共感が薄れそうなのと、そもそも私自身が大して製菓に詳しくねえし(笑)ということでお蔵入りになりました。
○空森雛
ご存じメインヒロイン。敬語系ヒロインってなんかいいですよね。
『雛』という名前の由来は言わずもがなですが、『空森』の方ははぶっちゃけノリで私の知ってる名字の中からなんか語感で選びました。ちなみに初期案だと『深空(みそら)』という名前で、優人と同い年だったりします。
誰に対しても礼儀正しく、勉学にも長けたパーフェクト美少女。日頃から黒タイツを着用しているのは何を隠そう作者の趣味。
一番の得意科目は数学であり、優人と一緒に喫茶店をやるようになった未来でも培った能力は遺憾なく発揮されてます。
主にメニューの考案といったものが優人の担当で、それを受けて原価率を鑑みての値段設定などは雛が主導という形ですね。実は大学で経営面を学んだという裏設定があり、仕事面でもプライベート面でも優人になくてはならない存在となっております。雛ちゃんすんごい。
ラストではもちろん『天見雛』になってます(`・ω・)
裏話はこんなところで。
最後に新作についてなのですが、またラブコメになるかなとは思います。現状構想している中で一番有力なのは、
『ストイックでクールな武士道系女の子だけど、実はゆるキャラとか可愛いものが大大大好きな先輩ヒロイン――……と、ゆるキャラの中の人をやってる主人公』
こんな感じのラブコメです。
……いや、本当にあくまで構想段階で、何だったら思い付いているだけなら他にもあるので変わる可能性は大いにアリですが、とりあえずこんなのを考えてます。
凝り性なので投稿がいつになるとかは明言できませんが、もし新作でお会いすることがありましたら、その時はどうぞよろしくお願いします。
それでは、この辺りでお別れです。
重ね重ね『頑張り屋で甘え下手な後輩が、もっと頑張り屋な甘え上手になるまで』をご愛読いただきありがとうございます!
作者の木ノ上ヒロマサでしたm(_ _)m