こんにちは。今日は赤い靴を履いています。
どうも、観夏津です。
ハイエナジーって言葉は、その字面を取ってみると動物みたいで面白いし、語呂を取ってみても威勢があって良いなと思う昨今です。
実際、グルーヴを感じる音楽を聴いたときや、明らかに目立つ靴を履いたときは、地球の地面から物凄い熱量を受け取っているようにすら思うんです。
はい、文学フリマ東京41に出る話をします。11月23日(日)に東京ビックサイトで開催されるようです。
出店名: dis√joint
ブース: V-42 (南1-2ホール)
イベント詳細: https://bunfree.net/event/tokyo41/
サークルメンバーが言うには、今回の冊子は、料理で形容すれば小鉢の集合らしいです。こばち。イメージし易い喩えをするのなら、京都のおばんざい的なもの(総計28ページしかないみたいなので、本当に冊子、もっと言えばパンフレットレベル)ですかね。
中には拙作ポストレプリカントへのリンクが綴じてあります。わざわざ、そのためだけに2ページを貰っています。印象としては、それも小鉢になっているのかなと感じております。
見開きのページには二次元コードとURLを印刷していて、それをカクヨムへのリンクとしています。ただ、それだけでは詰まらないですし、何よりサイトへの誘導として弱いので、作品名と私の名前の横に小話を挟んでいます。
その小話の内容を読んでしまうと、ある種のバイアスが掛かった形でポストレプリカントという作品を読むことになると思います。なので、もしこのノートを読んでいて、先入観なしで作品を読みたい方がいらっしゃれば、わざわざ冊子を買いに来ることはおすすめしません。
冊子について、私が言いたいのはそれだけではありません。おばんざいとは言ったけれど、ちょっとそれだけでは不足している気がするのです。米がないとかお吸物がないとかではないですよ。単純に、dis√joint vol.4という冊子を形容するのには不足した表現だと思うのです。
たとえば、今回の冊子にはFICTION(小説), ESSAY(エッセイ) の他にTRASH(塵) という枠が設けてあります。小説にもエッセイにもなり損ねた塵という意味です。
そんなものがおばんざいの中にあったら普通に異物混入、と言うかそもそもそんな小鉢を入れるなよ! となりますよね。
だから、これって排除されるべき小鉢なんですよ。その証左とでも言うべきか、お話の内容も排外的になっており、まるで鎖国をしているみたいです。鎖国している国家が塵だと言っているのではないですよ。ただの捻りのない比喩です。強いて食材で表現するならば……無理矢理カレー味に味付けしたゲテモノとだけ書いておきます。
TRASH以外の短編は、所感としては箸休めに丁度良いですし、皆さん、思いを込めて書いています。短編が読みたければブースにお越しください。ワンコインで購入可能ですよ。
しかし、ゲテモノの小鉢の混入があるので、不十分なおばんざいです。もっと言うならば、初めからおばんざいを目指してなんかいないのです。もっと小規模な、主食のない、小規模な副菜の集まりなわけです。そこに変な小鉢が混じっているだけ。
しかもですね、拙作(今回のdis√joint vol.4に、私の作品の掲載はポストレプリカントのみ)が小鉢かと言うと、たぶんそれは違います。何故ならば、他の掲載作品が数千文字なのに対し、拙作は15万文字あるからです。
ただし、ポストレプリカントの導入として書いた文章は、確かに小鉢に収まる程度です。上手く喩えようとして言葉を捻出するのならば、その文章は鍋に入れ忘れた牡蠣のようなものです。もっと深堀りするのなら、入れるつもりが入れられなかった(入れようがなかった!)牡蠣です。海のミルク。今回の牡蠣は小鉢にするにあたり、キムチに漬けてあります。しかも味の強いキムチに。
牡蠣って、それ自体が小世界だと思うのです。小鉢に入れて提供するには少し豪華すぎるし、ここでそれを使うのは奢った表現にも思えますけれど、キムチに漬けてあると少し安っぽく思えてきませんか? 牡蠣のキムチは豪華だけれど、キムチ漬けの牡蠣は言うほど豪華でない。不可逆な感じがします。不可思議。
ポストレプリカントという鍋料理は、闇鍋ではあっても、辛い味付けをしてはいないつもりなので、小鉢に入れたキムチ牡蠣を突っ込んだら面白いことになりそうです。バイブスもバイアスも大事なのです。
二次元コードはつまり蓋です。その蓋を開けるかどうかは、冊子を手に取った者の手に委ねられます。もし蓋を開けて、このノートにまで目を通している方がいらっしゃるのなら、その時機は純粋な感謝をお伝えしたいです。
靴って、どこか牡蠣の殻に似ている気がします。殻まで赤く染色されたそれの中身は、きっと辛くて、旨味も酸味も効いていて、ハイエナジーな予感がします。覚えたての言葉を、今日も咀嚼して生きています。
因むと、TRASHのゲテモノは辛口です。辛口のカレー味です。もしハイエナになるならば、これだって咀嚼して嚥下する覚悟が必要ですね。