SEKIRO: NO DEFEAT 見てきました!
フロムゲーを映像化してくれてありがとう。
それしか言う言葉が見つからない。
けれど、けれどね。
思うところは山程ありました。
以下ネタバレ、長文、強火注意。
まず本作への思い入れから。
『PROJECT PHANTASMA』や『KING'S FIELD』の時代から愛好し、ソウルシリーズは『Déraciné』以外ほぼプレイ&全トロコン済み。宮崎英高氏が描く世界観と圧倒的なゲーム体験に魅せられ続けてきた生粋のフロムファンです。
中でも『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は、自分のゲーム人生における最高傑作。その作品が全編手描きで、かつティザーの狼と弦ちゃんの死闘を見せられたら、劇場へ足を運ばない選択肢はありませんでした。
率直な結論を言えば、
良い点 55% / 悪い点 45%
面白かったものの、どこか素直に喜びきれない不完全燃焼な気持ちが残る結果となりました。
以下、良かった点と気になった点を率直に整理します。
■良かった点(55%)
・ストーリーの再構成とオリジナル描写
尺の都合上、源の宮や葦名の底、仙峯寺の大幅カット、桜竜など怪異要素の削ぎ落としは避けられなかったと納得できる範囲。
代わりに追加された村の描写や、九郎様との交流シーンは非常に良質。
特に「笑おうとする狼」の不器用な表情には癒やされ、キャラクターの人間味が上手く掘り下げられていた。
・原作愛を感じるアクション表現
弦一郎や一心様のモーションにはゲームそのままの挙動が落とし込まれており、「あ、L1!」「ジャンプで避けないと!」という原作プレイ済みのファンの直感が刺激される。
鬼刑部戦における爆竹の活用など、ダイナミックな迫力と見応えは原作勢にも十分に満足できる仕上がり。
■悪かった点(45%)
・天守閣・弦一郎戦の演出
原作において天守の弦一郎戦は、プレイヤーが弾きをある程度マスターし、本作の戦闘システムに没入する最重要ポイント。
だからこそ戦闘描写のクオリティに全振りを期待していたが、なんだが画面がチカチカするばかりでスピード感が乏しいし、ポンポン煩い。もっと戦闘そのものにフォーカスして、丁寧に描いてほしかった。
あと、場面転換時の間がやたら長い。
貴公、時間稼ぎか?
・梟
梟はゲスです。それはいい。
それにしても義父にまつわるエピソードが皆無なため、単なる「噛ませ犬」に成り下がっていた。「見事だ…」といった名台詞もなく、キャラクターとしての深みが皆無。
そんなゲス梟に影落とし返されてもさ、っていう気持ち。
※声優の土師孝也氏が亡くなられている事情は理解しつつも、脚本面でのフォローが欲しかったところ
・名台詞のカットと改変
猩々の「おまえさん、ありがとうよ」は、修羅となった彼を討ち取って救うからこそのカタルシスであり、エマちゃんに言うのは唐突感があった。
一心様の「やれぃ!」や弦ちゃんの「卑怯とは言うまいな」など、作品を象徴する台詞のカット・改変は疑問。おはぎのくだりを長くやる枠があったなら、こうした核心の台詞を残してほしかった。
・挿入歌の選曲
なんだこれ
原作ファンほどがっかりするかも、な仕上がりでした。
ほかにも言いたいことが山程ありますが、これぐらいにしておきます。