こんばんは、國村城太郎です。
本日朝の更新で、『金継ぎ椿は、器も恋も繕いたい』二の巻「妄執の乱れ糸」が完結しました。一の巻に続いて追ってくださっている皆様、二の巻から読み始めてくださった皆様、本当にありがとうございます。
二の巻の器は、三味線の撥でした。芸の世界で起きた家元殺し。撥に宿った師匠・菊蔵の未練を椿が聴き、慧之進が足で調べを重ね、狐憑きに見せかけられた事件の糸を解きほぐしていく——そんな物語でした。
この巻で描きたかったのは、「妄執」と、その裏にあった「すれ違った想い」です。
人を狂わせるほどの執着も、もとをたどれば、伝えられなかった優しさのすれ違いだったりする。
壊れた器を繕うように、椿はもつれた想いの糸を、そっと解いていきます。
挿絵は、椿が皆の前で師匠の声を降ろす、二の巻でいちばん大切な場面から。
撥の継ぎ目から立ちのぼる光を、慧之進が静かに見守っています。
そして、椿と慧之進。
二の巻では、二人の距離がゆっくりと近づきました。
互いにまだ言葉にはできないけれど、そばにいたいと願う気持ちが、少しずつ育っています。
この先の巻で、二人がどうなっていくのか、どうか見守っていただけたら嬉しいです。
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感想もお待ちしております。
明日からは、三の巻が更新開始いたします。
お楽しみに。