『LastStudent.』、4000PV達成ありがとうございます。
最近は応援コメントをくださる方も増え、
創作意欲の高まりを感じております。
『LastStudent.』の作中には、"目標"があれど、明確な"目的"が示唆されることは基本的にありません。
主人公キラは「記憶を取り戻したい」という願いがあれど、
ではそのためにどうすればよいのか?という問いへの答えを持っておらず、
「権能に積極的に触れていれば夢の男と会える。夢の男なら失った記憶のことを知っているはずだ」という、なかなかぼんやりした理由で権能の界隈に巻き込まれる形で関係していきます。
『少数派』に関しても同様です。
作中ではロビンソンの口から「ふざけた世の中に反逆する、というのは組織全体の目的だしね」と発言している程度で、明確にその活動理由が示されているわけではない。
ライトノベルやマンガなど、テンプレが量産され、新作が簡単に埋もれてしまいやすい創作ジャンルにおいて、物語の行く末や登場人物の目的を示すことの大切さは理解しているつもりです。
それなのに、この物語に登場するもののほとんどが明確ではない。
これには作者である私の怠惰と力不足もありますが、それなりの理由もあります。
ただ、それをここで述べることはしません。
それこそが、私の書きたいもののひとつだからです。
テンプレだらけの中で生きる私の作中存在たちに、ユニークを与えられるもの、それが『設定』。
私はこれにこだわりがある。
だから……、簡単にポイと出して終わりになんてしたくはない。
例え索引の分かりづらさを贄にしてでも、時間をかけて、大量の伏線を張って、特濃のユニークを産み出したいのです。
そんな独り善がりのような『LastStudent.』を読み続け、応援してくれている皆様に心より感謝しております。
これからも『LastStudent.』をよろしくお願いいたします。
次回更新は6月2日夕方頃となります。
今回、遂に『設定』の一部を排出する機会となります。