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60万PVの御礼/四方山話:ホラーな実体験

こんばんは。泉きよらかです。
この度、拙作「祖父母をたずねて家出兄弟2人旅」のカクヨム版が、60万PVを超えました!

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50万PVを超えたのが6月13日前後ということは、約1ヶ月で60万PVを達成した計算です。
正直、不定期更新なのでもっと時間がかかると思っていました。本当に、嬉しい驚きです。

👻 以下は四方山話です 👻

最近、ホラーの短編を書きましたが、実は作者はけっこうホラーな体験をしております(笑)
ネタバレを避けて、いくつかご紹介しますね。
どうぞ恐怖で涼んでください。(ホラーが苦手な方は、ここでそっ閉じしてくださいね!)





💀 悲鳴の主

私が小学校低学年ごろ。
草木も眠る深夜に、「きゃあああ」という女性の悲鳴を聞いたような気がして、目が覚めました。
外で何か良くないことが起こっているのではないかと、怖くて仕方なくなった私は両親を起こします。
そうして、両親に外の様子を伺ってもらったのですが、何もありませんでした。

翌日、学校から帰ってきた私は家の裏の公園で遊ぼうとして、電柱にぽつんと花束がたむけられているのを見つけてしまったのです。
親交のあるご近所のお婆さんが言うには、その場所で昨年、女性が通り魔に襲われて亡くなってしまったのだとか。

私が聞いた悲鳴は、女性が生前にあげた断末魔だったのかもしれません。


💀 あのこ、だぁれ

私の母校は、宗教系の学校です。
その昔、不治の病と言われていた病気の療養施設があった場所に、慰安を兼ねて学校施設を建てたのだそう。
たくさんの人が苦しみ、亡くなっていった場所なのに、縁起が悪いなと思ったのをよく覚えています。

ある真っ赤な夕陽が差す日暮れどき、中学校・高校の校舎から、向かいあわせに建つ小学校の校舎にふと視線をやると……。

校舎二階の廊下で、真っ暗闇の顔をした長い髪の女の子が、じーっとこちらを見つめていることに、私は気がついてしまいました。
心臓が止まりそうなほど恐怖した私は、その場にしゃがみこんで、祈りの言葉を口にせずにはいられませんでした。

幸い、何事もありませんでしたが、それ以降、私は小学校の校舎を直視しないように細心の注意を払うようになりました。


💀 こんこんこん

ちょうど、今時期のような蒸し暑い夏のことでした。
当時、一人暮らしをしていたマンションの隣から、深夜にこんこんこん……と壁を叩かれることがあったのです。
壁の薄い賃貸物件ですから、きっと寝返りでも打ったときに手足が壁にぶつかるのだろうと、最初はあまり気にしていませんでした。

けれども、それが一週間も続くと、さすがに「おかしいな?」と思うようになります。
面識のない隣の部屋を注視し始めると、私はほかにも異様なことに気がつきました。
生ごみを玄関に放置しているのか腐ったような臭いがして、扉に蝿がぷ〜んぷ〜んとたかっているのです。

思い切って呼び鈴を鳴らすと、誰も出ません。
そこで、ベランダから隣の部屋を見たのですが、カーテンは閉まっていて室内の様子は分かりませんでした。
でも、クーラーは付いているようで、室外機のホースからは水が出ています。ということは、室内に人がいるはずなのです。

悩んだ私は、まずはマンションの管理会社に電話をしました。
……そこからは、急転直下でした。
管理会社の人間がやってきたと思ったら、すぐに数台のパトカーがけたたましいサイレンを響かせて到着しました。

今でも、私の部屋に事情聴取に来た若いお巡りさんの言葉を、覚えています。

「かなり前に亡くなられていたようで、搬出が難しく。時間がかかるかもしれません」

私はその日のうちに荷物をまとめて、引越しまで家に戻ることはありませんでした。
……きっとあの壁を叩く音は、「はやくみつけて」という悲痛な助けを求める合図だったのでしょう。

=====

最後のお話は、この時期になると毎年思い出します。

お巡りさんはもっと直接的なことを言っていたのですが、そのまま書いてしまうと多分みなさんしばらくご飯を食べられなくなるくらいのダメージを受けてしまうので、自粛しました。
私はあの時、しばらく焼肉とかお肉を食べられなくなってしまったので、今でもお巡りさんを恨んでます。

おじいさんはどうか安らかに、成仏してください。

終わり

2件のコメント

  • 私には霊感やなんかはないのでホラーも娯楽ですが、3番目の話はドキッとしてしまいました

    体験を言語化(文章化)できるのって凄いです
  • > @dokusyo-nekoさん

    コメントありがとうございます!
    3番目の体験は、せめてネタに昇華しないと……! と思って、書いてみました。
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