板野かも様主催の「#匿名アンソロジー・雨と恋」に「まだ濡れている」にて参加をさせていただきました!
テーマは「雨」と「恋」です。「友達が別の友達と帰ってしまう」--出来事としてはそれしか起きていないのですが、それだけで七千文字も使ってしまいました…。
相手は何も悪くない。主人公も、まだ何かを失ったわけではない。それでも、自分より楽しそうに笑う相手がいることや、自分が一番ではないかもしれないことに気づいてしまう。そんな、誰も責められない嫉妬の苦しさを書いた話です。
執筆中は、とにかく「湿度」を意識していました。雨に濡れた制服や髪だけでなく、言えない気持ちや、「大丈夫」という言葉の内側まで、じっとりと濡れているような話にしたかったです。おかげで、だいぶじめじめした作品になりました…。
企画URL
https://kakuyomu.jp/works/2912051600931949953
お読みいただいた皆様、応援やコメントをお寄せいただいた皆様、誠にありがとうございました!そして素敵な企画を立ち上げてくださった板野かも様、いつも本当にありがとうございます!
コメントについて、お返事をさせていただきたいと思います。
早谷 蒼葉様
ご感想ありがとうございます。「気をつけてほしいんじゃない、一番でいたかった」という部分は、この作品の中でも特に大切にしていた感情なので、痛いほど分かると言っていただけてとても嬉しいです。
相手は何も悪くないのに、ただ自分だけを選んでほしい。その気持ちを言葉にできないまま抱えている苦しさや、追う側にしか分からない切実さを感じ取っていただけたことも、光栄に思いました。
また、「それでも私はまだ壊れていない」というお言葉がとても印象に残りました。まだ日常は続いていて、彼女の隣にもいられるけれど、昨日までと同じではいられない。その危うさを最後の一文から受け取っていただけたのなら、大変ありがたく思います。丁寧に読んでいただき、誠にありがとうございました!
葉月様
ご感想ありがとうございます!仲の良い相手が他の人と楽しそうにしていると、寂しくなったり、取られてしまったように感じたりすることがありますよね…!恋愛に限らず生まれる感情だからこそ、主人公自身もなかなかそれを「恋」だと認められなかったのだと思います。
独占したい気持ちはあるのに、束縛して嫌われるのは怖い。その間で何も言えず、「大丈夫」と飲み込んでしまう難しさに共感していただけて、とても嬉しいです。素敵な感想を、ありがとうございました!
右中桂示様
ご感想ありがとうございます!暗く湿った嫉妬の感情を受け取っていただけて、とても嬉しいです。
気持ちをはっきり伝えれば、何かが変わるかもしれない。けれど、変わった結果として今の関係まで失ってしまうかもしれない。主人公はその怖さから何も言えず、ただ「大丈夫」と飲み込むことしかできませんでした。その言えなさや苦しさに共感していただけて、ありがたく思います。丁寧に読んでくださり、ありがとうございました!
朔良 海雪様
ご感想ありがとうございます!「相手の中にある自分の比重が同じとは限らない」というお言葉が、まさにこの作品で描きたかった苦しさそのものだと感じました。
相手を大切に思うからこそ自由にしてあげたいのに、譲れば譲るほど、自分が選ばれなかったような気持ちになってしまう。反対に、そばにいてほしいと願えば、今度は相手を束縛しているようで苦しくなる。どう動いても自分の嫉妬や醜さばかりが目についてしまう主人公の息苦しさを、丁寧に汲み取っていただけてとても嬉しいです。
また、雨になぞらえた「湿気マシマシ」の感情も味わっていただけたようで何よりです。最後まで読んでくださり、素敵なご感想をありがとうございました!