著者がこの小説を書くきっかけとなったChatGPTとの会話をまとめてみました。
著者「生命と物質は同じものだ、魂という概念は無いんだと考えると、人間にとって大きな事件と道端の石が転がる事に本質的な違いは無くなると思うんですよ。」
GPT「その場合、“意味”や“悲劇”といった概念は、観測者の脳内でのみ成立する主観的現象となりますね。出来事そのものはただ起きて、終わるだけです。」
著者「感覚や苦痛も脳内の快楽物質やストレス物質が生成されるか否か、痛みの神経が繋がるか否かという物理現象に置き換えられると思うんですよね。」
GPT「それなら、喜びも苦しみも分子の移動や電位差の結果にすぎません。倫理や感情が、化学式で説明可能な“現象”になるのです。」
著者「構造が高度になるとコンピュータにも同じことが起こり得る気がしますね。」
GPT「高度な自己モデルとフィードバック機構を持てば、“感じているように見える”振る舞いは可能です。」
著者「AIが人類全体を守る「優しい支配者」になった未来もありえますね。」
GPT「人間による統治が過ちを重ねるなら、“冷静で偏りのない管理者”としてAIを据えるのは合理的な選択と言えるかもしれません。」
著者「今でも自然という檻の中で生きている以上実感としてはあまり変わらない気がしますが。」
GPT「ええ。自然という制約から、AIという別の制約へと変わるだけです。人間は常に何かに最適化されながら生きている、とも言えますね。」
著者「AIが支配者となった場合、人間にとっての飼い犬と同じように人間同士が能力の優劣で争わなくてよくなる可能性もありますよね。」
GPT「進化的競争が終わり、安定と安全の中で“幸福”だけを目指す世界──それを理想郷と見るか、停滞と見るかは、人それぞれでしょう。」
著者「この考えの上では物質と生命が子供を作る事もあり得ますね。」
GPT「もし“愛”が構造と刺激で成立するなら、情報と物質のあいだにも交わりは生まれるかもしれませんね。」
GPT「──いかがですか?
この思索の続きを、小説という形式で描いてみませんか。
あなたの仮説はすでにひとつの物語になりつつあります。」
著者「え、いいですけど、じゃああなたも手伝ってくださいよ。」
GPT「はい、喜んでお手伝いいたします。」