やっと、図書館から借りた本を読み終わったのに、また増えました。本を読んでいると、自分の作品の底の浅さが見えてしまいました。それで修正したのですが、新しい作品に取り掛かれません。忙しいというより、朝鮮戦争時に起こった済州島事件を書いた「別れは告げない」(ハン・ガンさん)などに圧倒されて、ですね。内容だけでなく、ミステリーのような作り方?構成?や雪の冷たさに圧倒されました。佐藤正午さんの「熟柿」もミステリー仕立てで、高齢女性をひき逃げして刑務所で子どもを産んだ女性の話で、最後のほうで飛んでもない事実が明らかになる。この女性の生きなおしていく長い年月。でも最後に光が見えて、ほっとしました。
新しい本は早見和真さん「アルプス席の母」。夏川草介さん「スピノザの診察室」。池井戸潤さん「俺たちの箱根駅伝」上、下。阿部智里さん「皇后の碧」です。
このうち、「アルプス席の母」と「皇后の碧」は読みました。甲子園を目指す野球少年の話を母親目線で描いた「アルプス席の母」は、スポーツ系の保護者って大変と聞いて聴いていたけど、いやー、本当に大変ですね。息子が出来すぎ位いい子で、泣かせていただきました。
「皇后の碧」は、精霊さんたちの話で、なるほど、という落ちでした。