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オカルトSFシリーズ あとがき

※注意
 この内容は『不幸を引き寄せるアプリの原理についての検証』(https://kakuyomu.jp/works/16817330667808718809)のネタバレを含みます。
 未読の方は、先に読まれるか、気にしないという覚悟でお読みください。
 
 「オカルトSFシリーズ」(https://kakuyomu.jp/users/itansya/collections/16816927859176222632)も5作目『不幸を引き寄せるアプリの原理についての検証』でようやく完結しました。
 4作目から随分間が開いてしまいましたが、いつか完結編を書きたいとは思っていました。ちなみに5作目のネタとしてAIも考えましたが、先に『AI(アイ)の形』(https://kakuyomu.jp/works/16817330658151617579)を書いてしまったことと、何でもでき過ぎるので却下。最初はAIがカウンセリング的なことをしているように見せかけて、精神にダメージを与えて自殺に追い込むという案もありましたが……流石にそれは都合が良すぎるだろう、と。
 だから、地に足の付いた、それでいてサイエンス・フィクションらしい(と少なくとも私が思う)作品を考えるのに時間が掛かってしまいました。全く違う2つのIT機器が実は連動していて……というのはそうして考えたネタです。
 もっとも、最終作でも暴かれるのはトリックだけで、動機は推測にすぎず、犯人もその事件の法的制裁を受けることはありません。これはこのシリーズに共通することですが、達成感や爽快感に欠けると思われた方も居るかもしれません。
 ただ、一般人である主人公が「出しゃばり」過ぎるのもどうかと思いますし、あくまでパズルのようにトリックを解き明かすのに主眼を置いたシリーズだとお考えください。
 しかしながら、シリーズを通して続いてきた「史郎と由紀との関係」については一応の決着を見ました。大方の予想通りかと思われますが、これは奇をてらう場所ではないだろうと……。
 実は、最後に玉井が黒幕に神崎と史郎のことを報告する会話を入れることも考えましたが(無能を装っていたのは油断させるため)、くどいしハッピーエンドにしたかったので却下しました。

 この後は皆さんのご想像にお任せします。
 シリーズ全作読んでいただいた方には、本当にありがとうございました!

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