※注意
『私は邪竜じゃありません! 転生して二代目水竜になりましたが先代は邪竜と呼ばれていました』のあとがきです。
本編のネタバレがありますので、本編を読んでからこの先をお読みください。
初めましての方は初めまして。
最近座右の銘を『嘘から出た実』にしようか考えている、作者の彩帆と申します。
まずは二代目水竜を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
早速ですが、作者から謝らなければならないことが二つあります。
まず一つは、3年も更新停止していて申し訳ありませんでしたぁ!!
更新履歴をよく見ると分かるのですが、実は3章から4章の更新の間が3年空いてます。
3年前から待っている読者がいるのか分からないですが、もしいたら本当にお待たせしました。
ちなみに原因は筆がちょっと折れていたことと別の趣味にハマっていたことです。
次に二つ目。
異世界転生詐欺して申し訳ありませんでした……!!
……実は異世界転生詐欺は2回目です。過去作でもやってました。
一応言っておきますが、作中では転生したかも?くらいは描写していましたが、異世界転生したとは実は言っていません。
あとは小説家になろうにのみ、異世界転生タグが付いているくらいです。
(こちらは小説家になろうサイトのガイドライン的に、転生を扱っている以上このタグを入れないといけなかったので)
この作品は、所謂叙述トリックのようなものです。
使い古された手なので、この手の作品はたくさんあるでしょう。
あとは、三人称に見せかけた一人称。
作中はすべてレヴァリスによる一人称による語りです。
なので時々、地の文にレヴァリスの自が出ていたりしていましたし、カッコを使った心の声、心情描写はリアンの描写しかしておりません。
それ以外のキャラの心情描写はレヴァリスが地の文による語りで描写してます。
リアンが登場していない場面の描写も、よく見ると水に関する描写があったりします。水を通してこれらの場面を、レヴァリスは見ていたわけです。
これらのことに気付いていた人がいたら、鋭いですね。
この作品は小説家になろうとカクヨムの2サイトで掲載していました。
小説家になろうのみに、各話の後書きに、稀にレヴァリスの一言がありました。こちらは副音声的なものとして遊んでました。
あまりやり過ぎるとくどいので、本当にちょっとしかありませんが。
カクヨムにも各話の前書きと後書き機能欲しいなぁと思いつつ、こっちでも何か出来ないかと考えてました。
なので最終章の各話のタイトルで遊んだりしてみたりしました。
最終章の各話のタイトルは繋げて読めます。
思い付いたけどやらなかったこととして、作品作者の名前を私の名前ではなく、レヴァリスに関する別名にでもしようかとか考えてましたね。
この作品を書き始めたきっかけは前作を書き終わった辺りの頃だったかと思います。
前作はVRMMOを舞台に、ゲームの中で理想のキャラをロールプレイする主人公でした。
それをもし、異世界でやったなら?と思い始めたのがきっかけでした。
この前作は小説家になろうにありますし、一巻だけですが書籍化もされているので気になる方は探してください。
ブックウォーカーならリンク先出しても許されそうなので置いておきます。
https://bookwalker.jp/series/174608/リアンの名前について少し話します。
名前の元ネタはフランス語から。
無、何もないを意味する『Rien』と、絆、繋がりを意味する『Lien』の二つから来ています。
フランス語詳しくないので、明確な発音は違うでしょうが、そこはあまり深くは気にしないでください……。
『Rien』は存在しない彼女。レヴァリスが演じていた無なるものであり、最後は『Lien』として、人との繋がりを元に無から生まれたのです。
リアンはメアリー・スー。『架空の理想の主人公』という側面があります。
彼女のやることは、なぜか上手くいく。
それはレヴァリスが事前に全て予測した上で彼女を演じていたから。
レヴァリスはそんな彼女という理想の主人公を演じていたのです。
リアンとレヴァリスの関係について。
TRPGで例えるならレヴァリスがGM兼PLで、リアンがPCですね。
リアンが自身の正体について気付いた時は、アイデアロールした時に1クリ出されたようなものです。
ここで出すか!!って叫びながら、レヴァリスは大笑いしてるでしょう。
レヴァリスの名前元ネタについては、レヴィアタンとかリヴァイアサンとかの名前をぶん混ぜて変形させた名前だったはずです。
火竜はヘル+イフリート。地竜はバハムートを元に少し変更。これは分かりやすいですね。
地竜はベヒモスを元にしようとしてたはずですが、変わってましたね。なぜこうなったのかはよく覚えてません。
風竜の名前も設定してありますが、伏せておきます。こちらも元ネタそのままではなく、ちょっと変更させてます。
あれだけ死にたい死にたいと言っておきながら、実は四竜の中で一番死を望んではいなかったのがレヴァリスです。
現世エンジョイ勢過ぎて、邪竜やってる時も心の底から楽しんでいた。
一応世界のために動いてはくれたけど、それを考慮しても存在が人にとってはた迷惑過ぎる。同情をしてはいけません。あの世からもう二度と帰ってきてはダメなやつ。
風竜とリュシエンの話は本当はもう少し軽くサラッとやるつもりだったのですが、なんだか思った以上に重くなりましたね…………。
一つ言えるのは、風竜をひどい目に遭わせるのが楽しかったです(正直者の目)
何だったら今の人間態を女にしてやれば良かったなぁ!って少し後悔しました。
リアンとファリンとヒノカ、三人が中心の話とか書きたかったんですが、入れる隙が……無さすぎた!!
ロアードたちの話ももうちょっと書きたかった。
話としては綺麗に終わったかと思います。
が、リアンとしての話は始まったばかりなので、ちゃんとリアンの話を書いてあげたい。
ただ、今は完全に燃え尽きてしまってるので……そのうちやる気があれば。
上でも言っているように書きたい話はあったり、ネタがないわけではないので番外編というか続編的なものが出来そうですが、明確な終わりが見えてこないと書けない性分ですので、あまり期待はしないでください。
この話はある竜がついた嘘から生まれた話でした。だから完結の日を4月1日……エイプリルフールが相応しいなと思い、なんとか合わせました。
小説というものはノンフィクションでない限りはすべてがフィクション。想像の話であり、嘘の話です。
ですが話を通して面白いと感じたり、楽しいと感じたり、泣いたり怒ったりするでしょう。
もし、リアンが居なくなった時に、彼女に復活して欲しいと願ったり、きっと復活するから大丈夫でしょと思った読者の方々がいたならば。
それこそがリアンの復活に繋がるものであり、レヴァリスが望んだものでしょう。
感想やいいね、評価など本当にありがとうございました!
誰も読んでくれていないのでは? なんて不安に押し潰されそうな時に、励みになりまして、執筆のやる気に繋がりました。
最後になりますが、一つだけ嘘をつかせてください。
『二代目水竜は書籍化します!!』
嘘です。書籍化の予定は全然ないです。
ですが、この嘘が実になればいいと、私は願っています……。
それでは、また何処かでお会いしましょう。終わり。