いよいよ企画が始まった、「マン」っぽいものの後番。
以下、知ってる人には常識なお話しです。
「Q」も「マン」も先述の通り紆余曲折あっての完成品なのですが、「セブン」もまた企画当初の面影が防衛チーム名やアイスラッガー、ウルトラアイとか位です。
一部のファンは「メトロン星人の円盤はウルトラアイの宇宙船として作られたものの流用ではないか」「マックス号のやたら入魂の観測宇宙船とプラチク星人のやたら出来の良い宇宙戦車はマグマライザー初期案のミニチュアのドリル部と本体なんじゃないか」等々とか考察してたりしますがどうなんでしょうね?
まあステーションホークが深田達郎氏によるウルトラホーク3号の検討用ミニチュアの改造流用とか「戦えMJ」最終回のQ湖底基地がウルトラ警備隊未使用の海底基地の流用と聞いた時には「ほへ~」と思った物ですが。
一番驚いたのは「戦えMJ」の巨大猿パッキーが「ウルトラセブン」、頓珍漢な原始人?マンガチックな類人猿7人が繰り広げるコメディドラマの検討用ヌイグルミと聞いた時でしたね。
最初は宇宙ステーションから地球を守る、まるで「キャプテンウルトラ」みたいな企画、「ウルトラ警備隊」、M78星雲(誤植が公式になっちゃった)の少年、ポインターの運転手で隊員見習いが変身する「ウルトラアイ」等等々の検討を経て、「レッドマン(仮)」(盗用防止のための仮題です)、最後は先述の原始人コメディ「ウルトラセブン」から流用して今の形になった訳です。凄く大雑把。
実相寺昭雄監督の「月の林に星の船」では、玩具会社のゴリ押しで真っ赤な唐辛子みたいなヒーローにされた、アニメの脚本家がやってきた、等々ケチョンケチョンに言われた「セブン」ですが、その一方で「『Q』は東宝、『マン』はTBSの色が強かった。『セブン』でやっと円谷っぽくなった」という当事者の意見もあったと記憶しています。
講談社の『ウルトラマン大全集』に記載されていたスタッフの証言集とか中々衝撃を受けたのも既に数十年前。
いくつものアイデアや思いが徐々に形を成していき、完成品となって結実する。
子供のころファンタスティック・コレクションで大まかに書かれていましたが、より多くの情報を知れば知る程、完成作に言い知れない魅力を感じる様になったものです。
そこをこの小説でももっと丁寧に書くべきなのでしょうが、例によってあまりも出るの姿と乖離しすぎても違和感を感じてしまうので、多少似た感じにしました。
しかし徐々にモデルから離れ、NGにされたものがそのまま通ったり、異世界ならではの原点にない展開等がボチボチ出て来る様になります。
リック君が異世界に巻いた日本特撮の夢の種がどの様に変化し発展していくのかはこれからのお話しになります。