『未返還ゼロ』に、はじめてのレビューをいただきました。
「海外文庫のような雰囲気」という題を見て、しばらく画面の前で動けませんでした。仕事中だったんですけどね。
冒頭の秤の場面から世界に入っていただけたこと。知らない土地の暮らしや決まりごとに触れて、「ああ、これがファンタジーだった」と感じていただけたこと。
スカッとする展開の物語ではないぶん、まさにそこを味わってもらえたらと思いながら書いてきたので、本当にうれしかったです。
序盤の文章作法についてのご指摘も、その通りです。人に読んでもらうことをあまり意識していなかったせいで、書き始めのころは手探りで、読みづらいところが残っています。それでも先へ読み進めてくださり、率直に書き添えてくださったことに感謝しています。序盤も、少しずつ整えていきます。
作中で、イルゼは淵へ入る兵に河原の石を一つずつ渡し、「帰ったら、返せ」と言います。
書き手にとって、このレビューは、はじめて返ってきた石でした。
袋に入れて、大事に担いでいきます。