きみどり 様より以下のレビューをいただきました!
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あなたはしていませんか、殺人
「人それぞれ」という言葉があまり好きではない主人公。でも、全否定しているわけではなくて、その言葉が問題となるのはこういう時なんだと、自分の考えをしっかりと語っているのが良いなと思いました。
主人公や榊の感じ方に触れることができる作品。そして、それを通して自分自身や自分の周辺を改めて見つめ直したり、人によっては自分の感じ方を更新や拡張したりできる作品なのではないかと思います。
細かいところまで行き届いている「語り」が心地よかったです。伝えたい感じ方がなるべく正確に読者に伝わるよう、「○○ではなくて✕✕」、「相反する感情は同時に存在できる」等、取りこぼしのないよう丁寧に、的確に言語化されていると思いました。それでいて説明臭くなく、意見書でもなく、きちんと物語でした。作中作、本作、そして現実世界と、メタ的に繋がっているのも印象的でした。
具体的にどんな思想や主張が描かれているのか。それは作中にて丁寧に提示されていますので、未読の方には実際に読んで、感じて、考えてほしいなと思います。殺人事件にしてしまわないように。
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こんなに丁寧に読んでくださる方がいるとは思わず、レビューをじっくり読み返してしまった程でした。
個人的にこだわった部分や伝えたかった部分を汲み取っていただけたのみならず、作品としてのクオリティについても、ありがたいことに褒めていただいており…。本当に、ありがたいです。
個人的にかなり説明臭くしてしまう癖があることと、考え方を伝えたくて物語を書いていること、また、人の考え方を描くこと自体が一人にフォーカスしてしまう分物語にするのは難しいように感じています。そんな中、しっかりと物語でしたというお言葉が一番嬉しかったです。とても励みになります。
(余談)
特にこの作品は、以前、かなり意識して避けたはずの定型的なストーリー(天才の孤立、正義と正義の対立)だ!とコメントされてしまって結構落ち込んでいたこともあり…。今考えると、読まずにレビューしてたのかなと思い気持ちを切り替えていますが、人に伝える難しさを感じていたところなので、特にほっとしています。