「どれだけ人が目の前で死のうとも、私の手で死のうとも、それを忘れることなんてできなかった。覚えておくことなど、できなかった。」
「目の前に人がいる。そいつは私と同じ人間で、境遇も何もかも違う。だけど、私を殺そうと、そいつを殺そうとする、その殺意だけが同じだった。」
「この手で死ぬあいつらを見ていると、そいつの心の輪郭に触れることができるんだ。これほどの強度で知れるのは、会話では不可能だ。会話で得られる知見だと分かっているのに、そう思うことなんて、できなかった。」
「忘れたことはあるか?いいや、無い。覚え続けたことはあったか?いいや、それも無い。だが、けれども、私に染み付いて離れないこの感覚は、どうしても目が離せなかった。」
「死を前にして、人は死に適応した。死を恐れ、死に窮し、また死を渡す。そうやって死に続けて、己が死に続けて、その先に、全ての終わりか目の前にあった。」
なかなか難しいですね。死生観ってのは人によって違うし…