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12.01〜 『世界が止まった午前九時半に』連載開始

トム・クルーズのバニラ・スカイがお気に入り映画の一つです(突然すぎる挨拶)。
ラストシーンの朝焼けなのか夕焼けなのかわからない空が凄い綺麗で、でも泣けるほど切なくて、話の解釈を委ねられて、余韻が最高なのです。あと、ペネロペ・クルスが美人すぎる。

というわけで、新作の紹介です。

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朝枠番組アナウンサーとパン職人見習い、ふたりは同じ時間に仕事を終える――

準キー局のアナウンサーとして働く有村紗英(ありむらさえ)は、朝枠番組の司会を担当していた。『アリサ』の愛称で親しまれる朝の顔だった。しかし、担当する番組が終了が告げられる。二十九歳であり、そして自己顕示欲が強いことから、フリーアナウンサーに転向するかを考える。
一方で、十九歳の比留間星那羽(ひるませなは)はスナックで源氏名『セナ』として働きながら、パン屋でアルバイトもしていた。パン職人になる夢に手が届きかけていた。だが、明るく素直な性格から、ふたつの仕事を掛け持つ無茶な生活が充実し、どっちつかずだった。
二月。そんなふたりが夜に出会い、朝に再会する。互いに親近感を抱きながら接していくうち、それぞれの『夜』が明ける。

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というお話です。

職業も立場も違うけど特別な時間を共有する、悩める女性二人の社会人百合です。
今回の主人公は二人で、視点はターン制になります。

パン作りと取材、二つのお仕事がメインのヒューマンドラマです。
恋愛というか、百合としては薄味になると思います。ごめんなさい。

『夜明け』がテーマです。
過去にも同じテーマで書いたことがありますが(どうでもいいですけど、個人的には完成度高くてお気に入りです)、あんな暗すぎる話じゃなくて、明るく爽やかな感じを目指します。
ネガティブ、エロ、下品。このへんの要素は極力無くす方向で。

二月の寒い朝、世界は動いてるのに自分達だけは一日を終えていて、明るいのに寒くて、でも静かで。
そういう雰囲気が伝わればと思います。

全30話を予定しています。
以上、もうしばらくお待ちください。

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