人が信じて、信じて、信じ続けていたいもの、
安寧とか、正義とか、倫理とか、
責任とか、応報とか、処罰とか、
その全てを守っていきたいと藻掻いて苦しんで、
高潔でありたい、自分の愛せる自分でいたい、
誰もが安心して暮らせる世界の理屈を守りたい、
誰も傷つけたくない、誰を呪いたくもない、
そう思って藻掻きながら、なのに藻掻くたびにその
何もかもが剥がれ落ちて行って、
最後には獣のような、好きか嫌いかしか残らない、
ものすごい倫理の葛藤と混乱の中で、
「いっ いやっ・・・ 好き! 俺これ 好きだよ!」
という気持ちしか確かなものが無くなっちゃって、
「結局何だったんだ・・・??でもなんかすげえいい気分だ」
と思ってしまうような、
そういう、見てはいけないものを見てしまうような、
善なのか悪なのか、白なのか黒なのか、前衛なのか王道なのか、
何もわからなくて、その何もかも合っていて、でも何もかも一つでは足りなくて、
いっぽふみだすことをためらってしまうような底抜けに明るい生命の真実に向けて、
そっと背中を押してあげられるような、
そんなものが書きたいと思って書いていることに、
けさようやく気づきました。