【ダルメシアン視点】
ポインターは、僕の友だちです。読書が好きで、今はチェーホフを読んでいて、お話に何度もイワンが出てくると教えてくれました。ポインターと同じものが読んでみたくなって、借りました。敷地内にある図書館は、一人五冊まで借りられるんです。ポインターが言った通り、チェーホフのお話にはイワンが出てきました。僕は、ポインターが何度も戻ってチェーホフを読んでいるのを、知っています。何が、そんなに気に入ったのでしょう?
【シェパード視点】
人間の本体は消化管だ。口から食べ物を摂取し、栄養を吸収し、不要なものは排出する。この働きを守る為に身体があり、続ける為に知能を駆使し、永続性を獲得していない現段階としては、次世代に種を存続していくことで存在し続けている。人間が真に自らの姿を知る日が来たら、貪欲な肉の筒に過ぎない滑稽さに、どういった認識を持つだろうか?
「シェパード博士。何故、被験体に図書館の利用許可を?」
「自律的である為には必要さ」
ポインター|連休|短編小説
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