燦々と太陽が照るなか、渡たちは和歌山県の海辺に来ていた。
いわゆる白浜の海だ。
同じく観光客や地元の人々が、非常に多く海を堪能している。
そんな中、ひときわ注目を集めているのが、エアだった。
天真爛漫な笑みを浮かべる、美しい顔立ち。
芸能界からスカウトされる魅力抜群の肢体。
エアは(他人には見えない)尻尾をフリフリしながら、砂をものともせずに浜辺を走った。
「あるじ~! こっちこっち!」
「おい、ちょっと待てって。はぁ、はぁ……速すぎるだろ」
「ほら、主の大好きなおっぱいだよー。急がないと他の男に見られちゃうかも~?」
「待てこらっ!」
「おおう! やるじゃん主。ニシシ、そんなにアタシの胸、他の男に見られたくなかった?」
「当たり前だろうが」
「イッシッシ! エッチ」
とかなんとか。