普通なら、ホームセンターに走って「草刈り機」を買うところです。 目の前には、遺跡を飲み込む絶望的な「腐海」の竹林。物理的な掃除が先決なのは、誰の目にも明らかでした。
ところが、当時の僕の脳内では「デザイナー・クリエイター」としての回路が、あらぬ方向に暴走を始めていたのです。
「そうだ。まずは物語(ラノベ)を書いて、世に出さなければ!」
今思えば、救いようのない「勘違い」です(笑)。 でも、その時の僕は本気でした。「物理的な掃除よりも、まずはこの場所にある物語を形にして、人々の心を動かすことこそが高尚なミッションだ!」と信じ込んでしまったのです。
そこから3年間、朝も夜も、何かに取り憑かれたようにキーボードを叩き続けました。
空の上にいるご先祖様たちは、さぞかしズッコケていたに違いありません。 「いや、そうじゃねーよ! まずは草を刈れ! 掃除だよ、掃除!」 「なんでパソコン開いて小説書き始めてんだよ!」 そんな総ツッコミが聞こえてきそうです。
けれど、この「盛大な勘違い」があったからこそ、今の僕があります。 もし、あの時僕が素直に草刈り機を手に取っていたら、きっと「あぁ、綺麗になったね」で終わり、遺跡はまた数年後には誰にも知られず草に埋もれていたでしょう。
僕が草刈り機の代わりに選んだ「小説」という武器。 その結晶こそが、今あなたが読んでいる本作『邪馬台国に歴女はいない⁉︎』なのです。
執筆にのめり込む中で、僕はさらなる「とんでもない事実」に突き当たることになるのですが……それはまた、別のお話。
次回、Vol.04は「880万円の壁。行政が突きつけた冷たい現実」について。 物語の中より厳しい、リアルな「絶望」のお話です。
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また、物語の中でお会いしましょう。