無事完結しました!
本作は「ラブコメを書いたことがないな」とふと思いいたって書き始めたものです。
ラブコメにおける複数のヒロインからの好意が同時期に集中する理由と
他作品との差別化を兼ねてタイムリープSFを組み込みました。
また、タイムリープ物としても他と差別化するにあたり、
あまり扱われない複数の未来人が別の未来からやってくるシチュエーションを設定。
そうして生まれたのが『シュレーディンガーのチェシャ猫論』です。
複数の未来人を登場させる作品が少ない理由は書いてみると分かるんですが、情報の取り扱いが難しいんですよね。
未来人同士で情報を突き合わせてしまえば大概のことは瞬時に解決するので、物語が始まらないという……。
この情報共有の有用性は最終章の後半を見ればわかるかと。
未来情報を知らなかったら未来人設定が必要ないので、情報共有ができない縛りとしてのチェシャ猫論なわけです。
タイムリープ物自体は『複数世界のキロ』を始めいくつか書いているんですが、やっぱり情報の取り扱いが難しいですね。
時系列の明かし方を含め、いくつか改善の余地がありそうです。
書籍版はそのあたりも編集さんと相談しつつ上手くやっていきたい……続刊できれば……。
新作に関してはしばらくお待ちください。
大正伝奇物を書きたいけれど、確実にウケないのでファンタジー物を書こうと思ってます。
大正伝奇物はHDDに秘蔵かな。もしくは、賞狙いでカクヨムのみに投稿かも。