https://kakuyomu.jp/works/16817139556050466874 3/1~29まで連続更新でAN-BALANCE:日本非科学紀行 第3話『魔の山を走れ』完結です。ありがとうございました。
石黒が本格参戦し、いよいよ作中の現実というものが曖昧になっていく。その混沌に乾由貴が立ち向かう一方で、小暮樹里は忘れたふりをしていても決して逃れられない現実と向き合うことになりました。そういう話です。田舎から逃げ出した女、田舎に囚われた女、田舎を愛する男。都会と地方、大卒と非大卒、男と女、そんな属性が生み出す分断を、個人と個人の絆で乗り越えることはできるのか。テーマと結末、もちろんプロットも固めた上で書き出した話でしたが、思い返すと結構書くのがしんどかったです。
さて、次回は明るい話です。作中の時間軸は年明け。不在の小暮樹里に代わって、乾由貴と園田実宇、そしてS1話で少しだけ登場した実宇の友達が主役になります。彼らが立ち向かうのは、渋谷スクランブル交差点に現れるという謎の露出狂、その名も〈音速露出ニキ〉です。S4話『露出狂時代』は5月頃に開始予定ですのでしばしお待ちください。
今後は何話か短編をやって、最後に完結編の長編にしようかな~と計画していますが、まだまだファジーです。ひょっとしたら散らかし放題の朝食に始まり、風邪をこじらせて死んだ乾の遺体を小暮が夢の島に捨てる最終話になるかもしれません。
それでは次回もアンバランスな世界をお楽しみください。